「ずいぶん遅くまで頑張ってるのね」
人気のなくなったオフィスで いつの間にか惚けてしまっていた俺が突然の声に驚いて振り返ると、そこには杉本課長が立っていた。
今年で確か46歳になる女性で、名前は彩子さんとゆう。
鋭く尖った鼻筋、切れ長の大きな瞳、プライドの高さを感じさせるキリッとした唇と顎、全てからアダルトな魅力を感じさせる。
彼女の営業スタイルが攻めに特化しているからだろう少し濃いめな化粧は、そのサディスティックな美貌と相まって ふとした瞬間に夜の嬢を連想してしまう。
特に今日みたいに胸元の大きく開いたブラウスを着ている日などは、どうしても視線が胸の膨らみに・・・そこまで考えて、彩子さんが悪戯っぽく微笑みながら俺を見ているのに気づき 慌ててパソコンに向き直った。
「も、もうすぐ終わります・・・あとこのデータ入力だけなんで・・・」
あたふたしながら無意味にマウスを操作していると、彩子さんが後ろからパソコンを覗き込んできた。
何ともいえない いい匂いが鼻をくすぐる。
「あら、これって山崎部長の担当じゃない?どうして吉田くんが作ってるの?」
「あ、その、ちょっと頼まれまして」
俺はドギマギしながら彩子さんの薫りを嗅ぎ、神経は肩に当たる柔らかい何かに集中していた。
「それでこんな時間まで?ひどいコトするのね」
柔らかい何かが肩甲骨の上で左右に揺れている。
もうデータ入力どころではなくなり固まってしまった俺を、彩子さんは さらに追い込んでいく。
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