三上は力づくでも私を、私のこの身体を欲している。
あの荒々しい手でどんなふうにこの身体を貪り、猛々しいまでの性欲をぶつけてくるのだろうか。
優しい静かな夫との行為、それも悪いわけでもない、ただ時にはドロドロに汚され、喘ぎ、狂う程に感じてみたいそう思う事もあった。
今夜だけ、今夜一夜だけ。
こんな大雪に晴太を送り迎えしてくれる、三上に恩を返すだけ。
和貴子をそう自分に言い聞かせた。
今から三上にこの身体を抱かれる、それだけで息苦しい程に呼吸が乱れていた。
体に付いた水滴を拭くと下着は付けずに備え付けのガウンを身体に纏い、三上のいる部屋へと向かった。
部屋に入ると三上は腰にタオルを巻き下半身を布団に入れ、タバコを吸いながらテレビを見ていた。
「テレビ何見てたの」
和貴子は部屋に入ると、平静を装い三上の視線の先のテレビを見つめ、当たり前のように布団を捲り三上の隣へ身体を寄せた。
「特にニュース番組だよ」
三上は一度和貴子を見たあと、また一口タバコを吸っては煙を吐き出した。
「疲れてないか」
「ええ、大丈夫です」
和貴子は三上に背を向けるように身体を布団の中に入れ横になった。
三上はまだテレビに視線を向けながらも片手を横になった和貴子の身体へと伸ばしガウンの上から撫でていく。
「寒くないか」
さするようにやんわりと肩から二の腕へ、背中を撫でたあとガウンの開いた胸元へ手を差し込んでいく。
「ええ、寒くないです‥」
湯上りのまだ熱の残る乳房を手の平で包み込む。
右を揉むと左の乳房へ、感触を確かめるように揉みしだく指は柔らかい乳房に食い込んでいく。
両の乳房を揉んだあと手の平は腰から太腿へ降りていく。
見えない布団の中でガウンの裾は開かれ露出した素肌へ手が伸びる、右の尻たぶ、左の尻たぶ、深く指で掴み尻の溝を指が捉えると上から下へさぐるように溝の中を指先で擦られていく。
「んんっ‥」
和貴子は眠る素振りで布団に顔を埋めていたが、あと少しで指先が淫裂の入口まで到達しそうな感触にこらえきれず喘ぎ声が漏れてしまう。
「こっちを…」
察したように三上は和貴子の身体を仰向けにさせ一気に布団を捲ると、ガウンの胸元を大きく開き乳房を露わにしてみせた。
「恥ずかしい‥明かりを消して下さい」
抱かれると決めたのに、やはり初めて三上に裸を晒す、ふいに恥ずかしさが込み上げてきた。
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