「義姉さん…」
「だめ…止めて下さい」
三上は抑えきれない淫欲に、和貴子を後ろから抱き締めた。
突然の事に一瞬戸惑った和貴子だが、すぐに三上が何をしようとしたのかを理解すると、その手を払いのけるように抵抗を見せた。
三上は和貴子の抵抗を受けながらもベッドに和貴子を押し倒し、仰向けにすると馬乗りになりキスを求めた。
和貴子は足をばたつかせ、必死に三上を離そうと身体を暴れさせる。
「だめ、だめだったら…」
パーン…
三上の右手は勢いよく和貴子の左の頬を平手打ちする。
「いい加減しろ、義姉さんだって小娘じゃないんだろ、わかっててホテルに入ったんだろう」
「…そんな、通行止めで帰れないからって…」
「わかったよ、もういいさ、俺は朝まで外の車に居るよ、ただ晴太は責任持って送るよ、朝になったら車に降りてきてくれよ」
三上は興奮の収まらない身体を和貴子から離すと、ソファーに置いた上着を取ると外へ出ようとする。
「待って…」
「なんだ」
「これから朝まで車の中は寒いでしょ、お風呂で身体を温めて下さい」
「何を今さら、そんな事どうでもいいだろう」
「いえ、祥子の手前、温泉旅館に泊まるって言ってあるのに、入浴もしないのは変に思われるから…」
「そんなの、祥子にわかんないだろう」
「いえ、女性はわかるんです、それに、もし体調崩されたら何て言い訳したらいいか困りますし」
「ふん、わかったよ、まぁいいさ」
三上は渋りながらも服を脱ぎ浴室へと向かった。
三上がシャワーで身体を洗っていると俯きながら和貴子が入ってきた。
その姿は全裸に胸から下腹部をタオル1枚で隠した姿だった。
「いいのか」
「いいか悪いかだなんて聞かないで下さい」
和貴子は胸のタオルで下腹部を隠し、三上の身体を洗い始めた。
背中を洗い終えると、三上と正面を向き合った。
和貴子はたわわに弾む胸を露に三上の腕を洗う、三上は伸ばした手の指先で和貴子の頬を撫でた。
「すまなかった痛かっただろう」
頬を撫で、耳、首筋を撫で唇をなぞっていく。
片手であごを上げ顔を近づけていく。
三上はさっきとは変わって静かに優しく唇を求めた、和貴子も今度は抵抗せず目をつむり唇を差し出した。
三上の唇は口から首筋、胸元へと降り、和貴子を抱き寄せた。
「ここでは、恥ずかしいです」
和貴子は顔をうつむかせ、恥ずかしそうに膝元のタオルで胸を隠した。
三上はそこでは、それ以上求めず、浴室から部屋へと向かった。
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