まったく・・・なんて淫乱な女だ・・・
そんな言葉を思いながら、路肩に停めた車の中で山崎浩二はニヤニヤと笑っていた。
水曜日の10時過ぎ・・・訪ねるには早く、予定の時間まで1時間もある・・・
山崎は時計を睨みつけてため息をつき、今から訪ねる人妻の顔を思い出しながら、すでに勃起している股間をズボンの上から撫でて続ける。
まさか、こんな事になるなんて・・・
最初はどうなるかと思ったが・・・
あんな反応をされたらまずい・・・
うっかり約束を破りそうになってしまう・・・
・・・いや、問題はないのかもしれない
もし約束を破っても、あの女なら許すかもしれない・・・
「ね、ちょっと遊ばない?
・・・面白いアルバイトがあるの
ちょっと荷物を届けるだけ・・・
対価は、もしかしたら快楽になるかも・・・」
「ね、どう?」と言って、路地裏の居酒屋で話しかけてきた女は笑った。
その女を、てっきりどこかのホステスだと思っていたが、普通に主婦をしていると知って驚いた。
そんな風貌の女だった。
女はアルバイトだと言ったが、金になる訳じゃなかった。
屈折した性欲を持つ女が飢えている・・・
その女を堕としたい・・・
そんな邪悪な企みだった。
金にならない・・・?
成功したとして、手に入るのは快楽?
最初は、まったく巫山戯るなと思った。
タダ働きなうえ成功するとは思えない。
そんな提案に乗った理由は何だったか・・・数分ほど考えたが答えは出なかった。
ただ、成功した今がある・・・それだけで、最初の理由などどうでも良かった。
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