ところは変わって、はるなの自宅・・・。
なつみは、はるなが自動二輪の免許をとった事を知り気が気では無かった・・・。
原付免許を取らせたのは、学校への通学が目的・・・バイクに興味を持って欲しくない
原因がなつみにはあった・・・。
今はこのマンションの地下に埃を被ったままの愛車が有った・・・。
RG400γ・・・はるなが生まれる前、この愛車にまたがり公道最速と言われた公道レーサー
GPマシーンのレプリカマシーン・・・。
なつみはこのマシーンで、夜な夜な峠を攻める公道レーサーだったのだ。
世の中は既にフォーサイクルマシーンが出力規制され、また警察が取り締まりを強化している
時代だった・・・しかし、ピーキーなエンジン特性と独特の振動・・・真っ白な煙を残しぶっ飛ぶ
様にバトル相手を抜き去る快感は、オーガズムをなつみに与えた・・・。
真っ赤な皮ツナギと赤いヘルメット・・・バイクとツナギ、ヘルメットの紅い狼のマークがなつみの
トレードマーク・・・。
そんな、なつみの血がはるなに受け継がれてしまったのか・・・。
公道でのバトルは、なつみが有名になると続々と挑戦する者が現れた・・・。
しかし、なつみを打ち負かす人間はなかなか出て来なかった・・・公道レースクイーンとしての名声は
なつみに傲慢さと自尊心を芽生えさせてしまい、バトルに負けた相手に憎しみを買ってしまう・・・。
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