ちさと〉
「は、はるな・・・」
そのバイクを運転していたのは、愛娘 はるなだった。
同じ血がそうさせたのか・・・。
私のコスチュームとまるで同じ・・・。
あんなのはダメだと言っても、きっと反発するだけ・・・。
私は陰でどうにか守ってあげたいと考えた・・・。
そして・・・出た答えは、一度は降りてしまった愛車への思いだった。
私が同じ様に走ってあげたら・・・。
そんな思いから、公道レースへのトラウマを乗り越えようと思ったのだった。
はるかが帰ってくる・・・。
はるか〉
「ママ、今日ねバイク納車だったの・・・」
なつみ〉
「そうなの、良かったね・・・だけど夜は走っちゃダメよ、どこに行くかちゃんとママに話してね」
はるかは約束してくれた。
私はその足で、昔よく行っていたバイクショップに電話を入れた。
バイク屋のおじさん〉
「久しぶりじゃ無いか・・・元気だったか?今日なお前の様な娘さんが、お前のマシーンの小さい分の納車したよ
まるで、昔のお前の様だった・・・・それで、何か用なのか」
なつみ〉
「多分、その子私の娘・・・血は争えないわ・・・私のマシーン整備してくれない?・・・」
バイク屋のおじさん〉
「そうなのか・・・判った・・・取りに行くよ・・・急ぐって事だな・・・」
なつみ〉
「そう、あの子に何かある前に・・・」
すぐに、取りに来てくれて、私の愛車はドック入りした。
家に置いて置けないので、バイク屋の車庫へ置かせてもらう事になった。
早く、身体を慣らさないと・・・。
※元投稿はこちら >>