町内会で活躍した熊谷の通夜には多くの人が参列していて、敦子が会場に着いた時には旦那が忙しそうに受付を手伝っていた。
敦子が受付をしていると、旦那と一緒に手伝いをしていた滑田に話し掛けられた。
滑田「須藤さんの奥さん、うちの美鈴がいつも…迷惑かけてるよね…、すいません」
敦子「いえ、そんな…」
滑田「旦那さんに、通夜振る舞いで、ビール勧めたんけど…結構な量いっちゃって、かなり効いてるみたい…怒らないであげてね」
敦子「それじゃあ後で怒らないと…ウフフ」
滑田(奥さん…今日も綺麗だなぁ…喪服姿のあのタイトスカートの尻もいいし…ハァハァ…健子さんもいいけど…須藤さんの奥さんもなかなか…)
敦子が焼香を済ませ、また受付付近に戻ると、さっきよりだいぶ参列者の数は減っていて、旦那が椅子に座っていたので声を掛けようとした時だった…
美鈴「あら、敦子さんじゃない…元気そうね、よかったわ、その調子ならチームに復帰できそうね」
敦子「…美鈴さん、えぇ…そうですね、あっ…あの、五木田さんは…?」
美鈴「それが…真面目にコーチしてくれてるのよ、どういう訳かコーチ代の件も無かった事にしてやるって誓約書を破り捨てたわ、あんた…何か上手くしたの?」
敦子「えっ…?そうなんですか、私は特に何も…(どういう事?あの男の考えが分からないわ…あれで許してくれたって事!?)」
美鈴「まぁ…早く戻ってよね、五木田もあんたがいないと勝てないって言ってるからさ、頼むわよ」
美鈴は敦子との話が終わると焼香に向かい、敦子が溜め息をつくと、また後ろから話し掛けられた。
健子「敦子さん大丈夫?…また美鈴さんに困らせられてるんでしょ?実は…私もね…美鈴さんの行動が発端で…大変な事に…」
敦子に声を掛けたのは、町内でも有名な美人妻の健子だった。
敦子「健子さん…うぅ…いつも心配してくれてありがとうございます、健子さんも被害に…あのばばぁ…引っ叩きたいですよ」
健子「ハハハ…敦子さん落ち着いて、困った事があったら相談してね、解決にならないかもだけど…ウフフ」
敦子「実は…あの…いや、何でもないです…フフフ(憧れの健子さんに迷惑をかけられないわ、相談なんて…)」
会場にいる男性の誰もが、2人の美しい人妻熟女が会話している光景に目を奪われ、ここが通夜会場だというのに不謹慎にも厭らしい妄想を働かせていた。
滑田(あぁ~…あの2人のどっちでもいいから…エッチしたい…ハァハァ…旦那達が羨ましすぎる…うちの美鈴と交換してほしい)
……
………
通夜会場から帰る敦子が運転する車に、酒に酔った旦那が同乗している。
敦子「もう、何でそんなに飲んだのよ…信じられない…そんなに顔を赤くさせて」
旦那「まぁ、怒るなよ、そんなに酔ってないぞ俺は…それよりナオの友達、もう来てるんじゃないか?」
敦子「…そうね(ヒデ君…家に来るんだった…嫌だなぁ)」
須藤夫婦が家に到着し、玄関を開けると、すぐに客間として使用している和室から巨漢の男が出てきたのだった…
武藤「すいません、旦那さん、奥さん、お留守だったのに先に上がらせてもらってました。今日はうちの息子からお風呂を貸していただけると聞きまして、ありがとうございます」
敦子「えっ…?(むっ…武藤さんまで…やだ)」
旦那「あっ…お父さんも御一緒でしたか、すいません留守にしていて、ちょっと町内会関係でお通夜があって…すぐ…着替えますから」
武藤「いやいや、旦那さん着替えなんて後でいいですから、勝手に客間を使って申し訳ないと思ったんですが、旦那さんが古いウイスキーが大好きと聞きまして、今日のお礼の意味で用意してましたから、まずそちらを…」
武藤に強引なかたちで客間に誘われた旦那はテーブルの上に置かれた古いウイスキーと自分の好物のつまみを見て満面の笑みを浮かべた。
旦那「これは凄い、高かったでしょ、なんか逆に申し訳ないなぁ…ハハハ」
武藤「正直、高いですよ…ンッンッ、さぁさぁ奥さんもこっちに来てくださいよ」
敦子「…わっ…私は、飲まないし、着替えてきますから」
武藤は、まだ玄関で立ち竦む敦子に近づき、旦那に聞こえないように敦子に囁く…
武藤「俺、奥さんがいないとさぁ…この前のぉ…祝勝会であった事、旦那さんに喋っちゃうかもよぉ…ンッンン」
敦子「ぐっ…武藤さん…あなたって人は!」
武藤「さぁ…行きましょう…ンッンン」
一方、2階にあるナオヤの部屋では…
ナオヤ「母さん達帰ってきたな、お前、まだお風呂いいの?」
ヒデアキ「えっ…あぁ…まだいいよ(お風呂なんてどうでもいいよ、早くおばさんに会いたい…)」
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