翌る日、俺は誰よりも早く店に出ていた・・・。
ただのあてがい縁だと思っていた店長と言う役職に俄然遂行意識を持ったのだ。
あの内部告発資料にあった昔から行われてきたダークな所業を、俺が牛耳る事が出来たなら
兄貴達に泡を吹かせるどころか、親父の寝首すらかくことが出来る・・・。
その上、こんな俺にも女を組み従えるチャンスが無限にあると言う事だ・・・。
プロファイルにあった求職動機に、万引き検挙者や債務者の記述が有った・・・。
と言う事は、相手の弱みに付け込んで引き摺り込んでいると、察しがつく・・・。
俺は頭は兄貴達に敵わないが、性欲だけは何倍も強い・・・。
その上、一物は大きく、堅く黒光りし、ちさとさんを一度で落とした自負があった。
きっと悪いところだけ、濃く親父の遺伝子を受け継いだのだろう・・・。
想像しただけで下腹に力が入る・・・・。
暫くすると、ちさとさんが出社してきた・・・。
『おはようございます、店長・・・ちゃんと見て下さいましたか?』
昨日の事など何も無かった様に、ちさとさんは挨拶してきた。
あの妖艶で豊満な身体を、ウチの店のジャンパーで隠していると思うとムスコが反応する。
『ああ、お前の気持ちは判ったよ・・・俺にグループを乗っ取れと言うのだろう?・・・・
お前の見返りは何を望む?・・・それとも、喰い潰すつもりなのか?・・・・』
『いいえ・・・私は仇を打ちたいだけ・・・あなたのお父様を地獄に墜とせれば何もいらない
その為だったら、なんでも致します・・・』
『そうか・・・俺も約束は守ってやる、お前も俺の為に働いてくれ・・・』
『判っています・・・それでは今日のご予定です・・・朝から面接をして頂きます。
もう、ご理解しておられると思いますが、この店の店員は全て売物です。
その為に各店舗の万引Gや、闇金、反社組織を使って人員を集めているのです。
昨今の人員不足から、出荷出来る商品が少なくなっていて、仕方なくソープやデリヘルと
兼業している状況です。
当然、そんな実情はグループの一握りしか知りません、この店では知っている社員はいません。
店長が品定めをして下さい・・・その娘達の行く末は、店長が握っているのです』
『ああ、判っている・・・しかし、なんだ・・・ちさとは目的の為とは言え関係の無い女達が
地獄に堕とされる事に後ろめたさは無いのか?・・・何も・・・』
『ええ、そんな物はとっくに・・・』
そう言いながらも、唇を噛んで我慢して肩を震わせているのが判る・・・。
『そうか・・・じゃあ、俺に目利きの力があるか無いか、ちさと・・・判断しろ・・・』
そうして面接が始まる・・・。
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