その日は余りの衝撃に資料を自宅に持って帰り、自分の部屋に隠した・・・。
家族にさえ気付かれる訳にはいかない、とんでもない証拠品・・・。
飯の時間も、風呂に入ってもとんでもない秘密を握ってしまった事に恐怖すら感じる。
ベットに入ってもこのパンドラの箱を握ってしまったプレッシャーに押し潰されそうだ。
明日の朝、ちさとさんを落胆させる訳にはいかない、俺を認めてくれてこんな物まで
託してくれたのだ、俺の中に下剋上の気持ちが湧き出してくる。
親父は俺にあの店を任せるだけで、兄貴達にグループは譲る気だろう・・・。
俺は、この秘密とちさとさんと言う兵器を手に入れた・・・その事で俺の中にも内部から食い破る
可能性が出てきたのだ。
程よく俺をお払い箱にしようとしている親父達親族に、一泡吹かせたい気持ちが湧いてきた。
俄然、鼻息の荒くなる俺は今日貰ったもう一つの資料に目を通す。
その中は、パート社員のプロファイルだった・・・。
三人の女性について詳しく書かれていた。
顔立ち、スタイルなどの分析から、志望動機に加えどうやって聞いたのかセックスの頻度まで書かれていた。
完全にプライバシーなんて無視した様な内容だ。
俺に何を見せたいのか・・・読み誤ると墓穴を掘ってしまう。
出方を見るしか無いようだ・・・。
内容を頭に入れ明日に備えた。
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