香子ははるなに密着するように耳元でささやいた。
『はるなさん…私ね、明日の休日、梶部長の社宅に招かれているんだけど、あなたもどうかしら?』
『えっ?!私も伺っていいんでしょうか?』
はるなは香子から発している甘い香りを嗅ぎながらうっとりしていた。
『はるなさん、大丈夫よ!ちなみに河上さんご夫婦もいらっしゃるらしいわ』
『そ、そうなんですね。じゃあ…私もお邪魔しちゃいます!』
『ふふっ…楽しみね。いろんな欲望を満たせるといいわね』
香子は眼鏡の奥に妖しげな笑みを浮かべながら自席に戻った。
翌日になった…
102号室の河上夫妻が101号室にやってきた。
もちろん河上景子は真っ赤な首輪をしている。
同じく真っ赤な首輪をした梶恭子が河上夫妻にお茶を出しながら夫に話しかけた。
『ねぇあなた、今日は職場の藤井香子さんもいらっしゃるんでしたよね?!
二人の「きょうこ」で両手に花よねぇ~』
『おいおい、恭子…おまえもしかして嫉妬してるのか?景子さんもいるんだぞ!
それに今日は香子さんの同僚の若狭はるなさんも来てくれるらしい…』
『まあ、それは楽しみね!景子さん、私たちもスワッピングとレズビアン…楽しんじゃいましょうね!』
『河上くん、そう言えば藤井香子さんのイヤラシイ匂い付きのパンティ、あれはどうしてるんだ?』
梶は景子の顔色を楽しむようにイジワルな質問をした。
『部長やめてくださいよ、でも景子にも公認してもらってるから大丈夫なんですけどね』
そう言いながら河上はポケットから小さなかたまりを取り出して嗅ぎ始めた。
『あぁ、たまんない…藤井香子さんのスケベな匂いが…まだ残ってる』
梶はニヤニヤしながら景子に質問した。
『景子さん、あなたのご主人…かなりの変態ですけど大丈夫ですか?!』
『えぇ、大丈夫…です。私も梶さんの…アレを待ち受けにしてますし…』
『なるほど、まあ、今日集まる人間はみんな変態ってことだな』
梶はいっそうニヤけ顔になった。
ピンポーン!
『おっ、独身の変態女が来たようだな、恭子、出迎えてやってくれ』
夫に言われて恭子は玄関のドアを開けた。
藤井香子と若狭はるなが寄り添うように立っていた。
『あら、いらっしゃい!どうぞどうぞお入りください!』
『部長、お邪魔します!』
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