藤井香子は河上との電話を終えると梶部長に呼ばれた。
『藤井さん、ちょっといいかな…』
『はい、部長…なんでしょうか』
『藤井さん、今年も人間ドック受けましたか?』
『あっ、はい、再検査もありましたが無事受けました。』
『そうか、君のことだから、卑猥な妄想しながら検査を受けたんだろうな…』
『…否定はできないです…』
打ち合わせテーブルの下では梶部長の足が藤井香子の膝の間に割り込んでいた。
『そこでだ…うちの社宅の奥さん連中にも健康診断を受けてもらおうかと思ってるんだが、藤井さんはどう思う?』
『素晴らしいことだと思います。ただ、人間ドックとなると予算的にはどうなんでしょうか?』
『そうなんだよ、そこが問題なんだよ…』
『うーん、だったらうちの会社でやったらどうでしょう?私も協力しますよ!』
『なるほど~それだったら俺も参加できるな…いろいろ測定したり検査したり…』
『ですよね、匂いの検査だったら私も検査して欲しいです…』
『藤井さん、ちょっと今から試しに健康診断やってみようか?』
『えっ?!あっ…はい、いいですよ。なんだか…お医者さんごっこみたいでドキドキしますね』
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