『えっ、えぇ…久冨さん…社長秘書の仕事されてました…』
智子は言いにくそうに答えた。
『笹原部長も社長に気に入られると専属秘書になれますよ』
梶は智子の耳元でささやいた。
『あっ、いえ、私はそんな…』
『まあ、なりたくてなれるものでもないし、社長は今、久冨秘書にゾッコンみたいだから、笹原部長は営業部長としてしっかり頑張られたら良いと思いますよ。同じ部長として、困ったことがあればいつでも相談に乗りますよ!』
『そ、そうですよね…梶部長、ありがとうございます!』
『ところで笹原部長、写真撮らせてもらっていいですか?』
『えっ!?私の…ですか!?ここで…ですか』
『そうです、総務部のほうで必要なんです、顔と全身を撮りますよ!』
『えっ、でも…それ、梶部長の個人スマホですよね?』
『私のスマホだと困るんですか?』
『いえ、大丈夫です。撮ってください…』
梶はスマホを構えた。
『笹原部長、こうしてみると結構エロい顔と身体をしてますねぇ~それに甘い香りがするのは香水ですか?』
『梶部長、変なこと言うのやめてください…それから香水はつけていませんっ』
『笹原部長は体臭でそんないい匂いがするんですね、うちの部に匂いフェチの藤井香子くんがいるから情報提供しておきますよ!』
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