陽子が総務部に入ると部内の男どもが少しざわついた。
『おい見ろよ、営業部のエリート部長だぜ、うちの部に何の用だろう…』
『だよな、それにしてもいつも颯爽としてるよなぁ、あんないい女、一回でいいからヒィヒィ犯してみたいもんだよな』
『おいおい、止めとけ…そんなことしたらセクハラで処分されちゃうぞ』
『いやいや、案外裏の顔を持ってるかもしれないって』
部内の男性社員と藤井香子の視線を浴びながら、陽子は営業部長席の前に立った。
『梶部長、少しお時間いただけますか?』
『おやおや、久冨部長…ご連絡いただければ私の方から営業部にお伺いしましたのに…』
『いえ、私の方こそ、突然お邪魔してすみません』
『わかりました、ここではなんだから、小会議室に行きましょう。
藤井さん、小会議室が空いているか確認してくれるか』
『部長、小会議室空いてます!一時間予約入れました。』
『そうか、ありがとう』
梶部長はバイブのリモコンをポケットに忍ばせて久冨部長と一緒に小会議室に入ると内側から鍵をしめた。
『えっ?!どうして鍵を…?!』
『いやいや、念のためですよ…』
『あっ、はぁぁ…そうですね』
『で、久冨部長、どのようなご用件でしょうか?』
『変なウワサを聞いたのですが…』
『変なウワサ…?』
『えぇ、梶部長も入居していらっしゃる社宅で…』
陽子が言いにくそうにしていると
『スワッピングしてるってことですか…?』
『はい、その…ス…ワッピング…』
『全員参加でやってますよ』
『梶部長、それって明らかに公序良俗に反しているし、コンプライアンス的にも問題があるんじゃないでしょうか?』
『スワッピング、いいじゃないですか…楽しいですよ!久冨部長も興味があるんですよね?!』
『何、言ってるんですか!内部告発しますよ!』
カチッ!
陽子が身震いした。
『あっっ、えっっ?!どうしてっ…』
梶部長はリモコンをチラつかせながら
『フフフッ、いい反応してますね、頭のいいスケベ部長なら、これがどういうことか…理解できますよね』
『古谷課長ね…』
『まあ、いいじゃないですか。久冨部長も我々と一緒に楽しみましょうよ、ちなみにさっき、この会議室を予約してくれた藤井さんもド変態ですよ』
『い…いや、私は変態じゃない…』
梶部長はリモコンを入れたり切ったり強弱を繰り返しながらニヤニヤしている。
『あぁぁ…止めて…』
『えっ、よく聞こえなかったけど止めて欲しいんですか?!』
『続けて…』
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