車は、ネオンの消えた下品な看板の前に停まっていた。
どうやら今日は店じゃなく、連れ去った先で遊ぶらしい。
そうか、だから岡田は自分達2人以外にも、何人かサークルのメンバーを呼ぶと言ったのか・・・その誰かが気にせず集まれる場所で使うから・・・
誰が何回射精したかを競う・・・そんな最悪の遊びを、自分達以外の男も笑いながらできる場所に・・・
運転席には川口がいた。
両手を組みハンドルに覆いかぶさった姿勢で、私に気づいてニヤリと笑う。
山崎が言った通りの勝ち誇った笑顔で私を見ている。
ニヤニヤと笑う唇が何かを言っていた。
私は勝手に言葉を想像する。
来たぞ・・・おい、見てみろよ・・・
あの顔・・・あいつ、もう興奮してるぞ・・・
金曜日と同じ顔だ・・・まだ何もしてないのに・・・
後部座席のドアが、自動でゆっくり開いていった。
大きな口を開けた罠が私を引き寄せる。
奥に座った岡田がニヤニヤと私を見ていた。
興奮した目で獲物のかかる瞬間を待ち望んでいる。
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