フーッ・・・フーッ・・・フーッ・・・
男の股間に舌を伸ばし、目を睨みながら荒い息をする私は、いったいどんな風に見えただろうか?
欲望にまみれた哀れな女・・・いや、理性すらない飢えた動物・・・
とにかく、その時の私は問われた言葉の意味さえわからず、怒りのままに男を睨んでいた。
そんな私の後頭部を掴む手が、ゆっくりと・・・けれど力強く私を引き寄せていった。
私は男を睨みながら、ベッドに横たわった体の上を這い上がっていく。
そして私の顔が男の顔の上に覆いかぶさり、両手が男の肩の上に、両足が男を跨ぐ姿勢になって、そうやく自分に向けられた日本語を理解する準備が整う。
「・・・・・・欲しいか?」
男の声は優しかった。
私はもう『何を?』と問う必要もなく、男の目をじっと見つめた。
もう睨んでもいない。
何を?などと問う事もない。
男の体に覆いかぶさり、ただ無言で頷いた。
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