時計は昼の12時になろうとしていた。
八木田は部屋を一生懸命に掃除し、消臭剤で部屋の匂いを消し終えていた。
八木田「あのオッサンに言われた事はやったし、用意しろって言われた物も…午後には揃うかな…あんな物を…はぁ~あ…あっあれ?」
その時、八木田の目から涙が溢れ出した。
そして、健子への謝罪の言葉とともに、泣き崩れていたのだった。
…
……
「ふぅ~~んっ」
健子は午前中の仕事が終わり、ほっと一息ついた。これから昼休みだし、お弁当をと思っていると、
及川「健子さん、ちょっと話がある」
健子「なっ…何ですか?(うげぇ、及川さんだよぉ…話しかけてこないでよ、はぁ~)」
及川「ここだとちょっとまずい。息子さんの事でもあるんだ。」
健子「えっ?コウスケ?何っ?」
2人は打合せ室に移動すると、及川が盗撮に使ったカメラを健子に見せ始めた。何これ?と、きょとんとした表情の健子に、
及川「ほら、これ息子達が通う塾のトイレが映ってる、実は何かに気づいた哲郎先生に頼まれてね私がトイレを調べたら、盗撮用のカメラが仕込まれていた。」
健子「えっ!…やだ…これ女の子の…」
及川「うちの息子が以前、八木田先生とコウスケ君が盗撮がどうのと2人でひそひそ話をしていたのを聞いていてね」
健子「はぁ?うちのコウスケがそんな事するわけないじゃないっ!変な事言わないでっ!」
及川「昨日…八木田先生は認めたよ」
健子「…そっそんな…嘘よ」
及川「今日、仕事が終わったら、八木田先生の家に私と同行してください。そこに、コウスケ君も待たせている」
健子は突然の事に信じられない様子だったが、コウスケが待っているという言葉で同行を承諾したのだった。
及川「あっ…それと……ククク…これこれ…健子さん見てください」
健子「えっ!?や…やだぁ~…嘘でしょ…これ私じゃ……きゃ~及川さん見ないでぇ…」
及川「ククク…健子さん、内容の確認の為、私は全て見させてもらってますよ。特に、あなたのは…ちょっと出しすぎ感がありましたがククク」
健子は顔を赤らめながら涙目になり及川を睨みつけ、
健子「…消して下さい」
及川「それは残念ながら出来ません、これは重要な証拠ですからククク」
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