気の迷いとかじゃない。ご婦人には特別な感情があったのは確かだ。母親代わり?そうかもしれない、実家の母を抱きぬくもりを味わい、それを求めてるのは確かだ。遠くに暮らす母は妹が見てくれるだろう。だがご婦人には誰も居ないのだ。だから立候補して面倒を見るのか?今は良い。けど年取って歩けなくなっても面倒見きれるのか?自問自答はしてきた。出した答えがこれだった。
街を離れ二人で暮らせる新たな家を探した。前の所でも良かったのだがあの街から離れたいとの要望があったのだ。賃貸だが手ごろなのがありそこに決まった。郊外だが間取りも広くインフラや医者のアクセスもいい。買い物だって徒歩で行けるスーパーや市場もある。なにより戸建てなのがいい。住んでたら問題も出てくるだろうが今はここでいい。費用は私がほとんど出した。ご婦人には自分の為に自分のお金は使って欲しい。いくらか改装費用はかかったが、浴室や寝室も新しく出来た。ご婦人には元々住んでたとこよりも格落ちするかもしれないが、そんなの気にしないわよ~って真新しくなった浴室や使いやすそうなキッチンが気に入ったようでルンルン気分。お互いの荷物も運んで新しい暮らしが始まった。ただ籍は入れなかった。結婚じゃないパートナー生活とでも言うのか、同棲ですね。互いに信じて生きていくわけです。田舎の母には一緒に住んでる人はいるとは連絡はしたが、紹介したりはしてない。ご婦人も会えないわよって言ってるし。だがもしこっちに来たら泊めてあげようとは思ってる。その時にわたしのパートナーですとでも言っておこう。
新たな暮らしが始まりセックスもいたわるような優しいものに変わった。キングサイズのベッドで毎日のようにやってるのだが、ただ時々やってくる麗人さんがアクセントをくれる。引っ越してすぐやって来たのだ。住所とかは教えてるから構わないし、セックスだって今までのように共有もご婦人はオッケー出してる。それどころか帰って来てくれるならどこで誰と遊んでても平気だよって言う。もしあなたに良い人が出来たらその時がお別れの時。若いんだからしっかり探しなさいだとさ。まあここんとここの二人、田舎の母以外は抱いてない。この前若い子抱いたか・・まあいいや。生活が安定するといいもんですね。帰ると電気が点いてて温かいご飯が出される。これだけでも嬉しかったです。
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