私はソワソワしながら時が経つのを待ちました。あまり物が無いので部屋はスッキリしていますが綺麗とは言えない
掃除して待つか迷いましたがありのままでいこうと思いました。だらしない方が良いだろうと
でも汚すぎてもダメだろうから水周りトイレは綺麗にしておきました。特にトイレは念入りに掃除しましたね
日が傾き夕刻です。いつかかってくるかスマホとにらめっこです。7時過ぎにようやく鳴りました
スマホからご婦人の声、今から行くからね~と言うと、じゃあ迎えに行きますよと応える
歩いて5分ほどのご婦人の家へと向かいました。ドキドキしてましたよ。角を曲がるとタバコ屋が見えます。
ご婦人の姿も見えます。私だと分かると手を振りこちらに歩いてきます。思ったより大柄だと思いました
中ほどで合流する。手にはまた皿に入れた料理があった。後でどうぞと渡された
私の部屋の前に着く、一人暮らしの男の家来るって警戒心なさすぎる。そう思ったが2年間の信頼だと言い聞かせる
カギを開け部屋へと案内する。わーって声が聞えた。こんな部屋に来るのはそう経験ないだろう
案外綺麗にしてるのねとご婦人の感想。私はお茶かコーヒーでも用意しますと言うと、先にお掃除でしょ?
家から持ってきただろう袋に入った掃除道具出してそそくさと始めました、私も指示仰ぎながらやりました
ご婦人はテキパキと動き掃除をしていく。そこそこ綺麗にしていたつもりだったが、さすが家事のプロでした
ベッドの下からタンスの上、私なら気にしないとこまで掃除して行くのです
洗濯物ある?そう言うとベッドからシーツを取り外し、新しいのは?引き出しから袋から出しても無いシーツを渡す
サササーっと交換して洗濯機に放り込む。流れるような動きでした
2時間ほどして綺麗になった部屋に二人して小さなテーブルでくつろぐ。私が入れたコーヒー飲む婦人が目の前に
トイレ貸してねとユニットタイプのドアを開けて入る。耳をすませ、音をさぐる。流す音しか聞こえなかった
テーブルをはさみ話が始まった。ご婦人は私が息子みたいで可愛いのよ言う。遠くの街に暮らす彼女のご子息
あなたが来ない日は何かあったのかと心配になる、なんだろうね?へんな事言って。少し顔を赤らめて語る
いける!その時私は思いました。私も母親みたいに思っていましたと言うと笑顔を見せる。やぱり美人だ
思わず言ってしまいました。好きでした、初めて見た時から。だから通ってたのですと
驚いた顏の後にありがとうって言う言葉、はにかみながらの笑顔です。ご婦人の手を握った
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