北と東西の三方を山に囲まれ南北に細長く、主要道路や鉄道は南端を掠めていくだけ、観光資源もなく名産品があるわけでもない小さな町。
その町の北端にあり、さらに北東から南西へとたすき掛けの様に流れる川で分断された集落で私は産まれ育った。
同じ町でも南側に住む人々からは「川向こう」と呼ばれ、その集落以外の人が来る事は滅多になかった。
集落の端には源平の戦いから逃れた平家武者の墓と伝わる石碑があり、毎日必ず誰かがお参りをしていた。
「川向こう」と蔑まれながらも、集落の人々は皆おおらかで争いを好まず寛容的だったが、ただひとつ、集落の風習と言うか掟と言うか…頑なに守っているものがあった。
仏教でも神道でもその他の宗教でもない、土着信仰がそれだ。
「クホウ様」と呼ばれる布で巻かれた手のひら位の大きさの「なにか」を御神体として崇め、独特な信仰が受け継がれていたが、中でも性に関する事は変わっていた。
男子は11歳、女子は初潮を迎えると初体験を済ませる決まりがあった。
ただ男子と女子では大きな違いがあり、毎年10月の新月の日に行われるクホウ様の祭りの時に、11歳になった男子は全員、女子は初潮を迎えた次の月にそれぞれにというものだった。
初潮を迎えた女子は集落の年寄衆に次の月の「希望するその日」を伝え、当日の夜中に母親に連れられてクホウ様が奉られている集会所に行く。
集会所は平家武者の石碑の脇道を入って竹藪を抜けた場所にあり、一般的な神社の本殿に似た造りで、奥にクホウ様を奉りその前に広い板の間、左右にも20畳ほどの畳敷きの部屋がある。
女子の初体験の相手は「ヒザツキ」と呼ばれ、集落内の25~40歳くらいの男がまず「札引き」と言う方法で5人ほど選ばれ、その後「札合わせ」と言う方法で決まる。
ただ当日夕方まで「ヒザツキ」になった男にもそれは秘密にされ、年寄衆に酒盛りに誘われて家を出て、平家武者の石碑を抜けた所で初めて伝えられるらしい。
集会所脇の井戸の水で御祓をし、何が入っているかわからない苦い精力剤の様なものを飲まされ、女の子が到着するまでただひたすら年寄衆と酒を舐めて待っているらしい。
らしいと言うのは、「ヒザツキ」を経験した人から聞いていたので。
夜中になり女の子が到着すると「ヒザツキ」は年寄衆の男と右の部屋に入り、儀式の詳細を伝えられる。
まず能面の様な仮面と、ローションの様な液体が入った壺を渡される。
仮面は目の部分だけ小さく穴が空けられ、紐で縛るのではなく内側に付いた突起を口に咥えて装着する。
前戯はしてはいけない。代わりにローションを付けて入れ、話かける事が出来ない様に咥える仮面を着ける。
コンドーム等で避妊はせず、「ヒザツキ」が女の子の中に射精しないと終わらない。
外に射精したり、痛がって入らないからと止める事はなく、一晩中かかっても中に射精して儀式は終わる。
女の子は建物の外で母親と別れ、母親はそのまま家に戻される。
女性の年寄衆と左の部屋に入り、1度裸にされて全身を濡れた布で清浄され、酒を一口飲んだ後に赤い浴衣を着せられる。
布で口枷をされ、仮面と同じ様に目の部分だけ穴の空いた白い布の袋を被り、年寄衆に「ヒザツキ」が待つ部屋に連れられて行く。
お互いに相手が誰なのか、儀式の最中もその後も詮索する事がないように釘を刺し、二人きりにして年寄衆は部屋の外で儀式が終わるのを待つ。
儀式は「札引き」「札合わせ」で選ばれた男がたとえ女の子の父親でも変更される事はない。
女の子は隅に置かれた蝋燭の灯りを頼りに部屋に入って行き、すぐに敷かれた布団に横なって膝を立て「ヒザツキ」を待つ。
「ヒザツキ」は帯を解いて浴衣を開き、壺の液体を割れ目に塗り、残った液体を自分の肉棒に塗ってしごく。
勃起すればすぐに、しなければするまでしごき続けて挿入の準備をする。
肉棒に液体を塗り準備が整った段階で、女の子の膝を開いてその前で膝を着く。
「ヒザツキ」の名前の由来はこれだった。
女の子の脚を抱えて肉棒の先で穴を探す。仮面を着けた状態で蝋燭の灯りだけでは視認は難しい。
肉棒を上下させ微かな凹みを感覚で当てをつけて挿入を試す。
未成熟な女の子たちの身体は、肉棒をすんなり受け入れる事はほぼほぼなく、大半の子達が仰け反りながら抵抗する。
が、口枷のせいで悲鳴を上げる事も、中断を伝える事も出来ずに「ヒザツキ」に無理矢理貫かれてしまう。
もちろん貫かれただけでは終わらず「ヒザツキ」が中に射精するまで続く。
涙や鼻水で被った袋がびしょびしょになる子、余りの痛みで失神する子、中には全然平気で初めから気持ちよさを感じた子など様々だが、誰一人儀式を拒否した女の子がいなかった。
小さな頃からそういうものだと教えられていた事もあるが、その儀式を経験した大人達が皆幸せそうに見えたのがその理由。
儀式を済ませた次の祭りの日から、女の子達は「大人の女性」として扱われる。
その集落では儀式を済ませた女性をそれまで以上に特別大事にし、労い、守る。死ぬまで蔑ろにされる事はなく、男よりも全てに於いて優遇されていた。
そんな特別な扱いをされている大人の女性達を見て育ったので、自分も早くそうなりたいと思う女の子ばかりだった。
集落で産まれ育った女の子達が他所に出て行く事は本当に少なく、逆に他所から嫁いで来る女性も多くいた。
集落自体それほど広いわけではなかったが、人口は微増で廃れていく事はなかった。
風習に馴染めず他所に戻った女性もいたが、その集落の女性の待遇を見たり近所付き合いをすれば、どれだけ住みやすい所か理解し受け入れる女性が大多数だった。
集落で産まれ育った女の子は前述の儀式を済ませばよかったが、他所から来た女性にはまた別の儀式があった。
別の儀式とは男子の儀式に参加する事で、それは祭り当日の集団筆下ろしの事だった。
女の子の「ヒザツキ」に対して男子には「世話人(せわびと)」と呼ばれる女性がいる。
クホウ様の祭り当日、満11歳を迎えた男子は祭り終盤に集会所脇の井戸に集められ、全員まとめて御祓を行う。
その後、褌ひとつで集会所の左の部屋に詰め込まれ、「世話人」が登場するのを待っている。
「世話人」は「ヒザツキ」と同じ様に、集落に住む35歳~45歳の女性が担当する。
他所から来た34歳以下の女性が集落の風習を理解し住み続ける事を選び、「大人の女性」として生きていくことを望む場合も選ばれる対象になる。
私が満11歳を迎えた時、同じ儀式の対象になった男子は私を含め4人。
昔、子沢山の時代では「世話人」1人に対して男子2~3人だったが、私の時は男子1人に対して「世話人」が1人になっていた。
と言っても、私と同じ年齢以外の世代の「世話人」も兼ねているので「世話人」1人に多い人で10人近くの男子が世話になっていた。
「ヒザツキ 」とまた大きく違うのが、「世話人」はお互いが誰かをしっかり認識出来る事、一生涯「世話人」であるという事、最低でも月一回は男子の性の相手をする事が定められていた。
月一回の性の相手をする事を「ジャズイ」と言う。性欲を溜め込む事は悪い事(邪)で、それを吸い出す行為なので(邪吸い)と呼んだ。
選び方は「ヒザツキ」同様、年寄衆が「札合わせ」を行い相手を選んでいた。
また「世話人」は「ヒザツキ」と違い「札合わせ」の時点で母子は外される。ここも違うところだった。
「ジャズイ」は最低月一回だが上限は無く、「世話人」の都合が付くのであれば受け入れる決まりだった。
「世話人」によっては1日置きに「ジャズイ」を行う人もいたり、男子がたとえば40歳になっても「ジャズイ」の要請があれば受け入れなければならないものだった。
聞いた話では80歳を超えた「世話人」でも相手をしたと。
また「世話人」はただ性の世話をするだけでなく、相手になった男子に親としてみられ、生涯大事にされた。
「世話人」が病気や事故で若いうちに亡くなった時は、一ヶ月後に再度「札合わせ」を行い新たに「世話人」を選ぶが、男がある程度の年齢になって「世話人」が亡くなった場合は、ほとんどの人が新たな「世話人」は遠慮し年寄衆になる。
「ジャズイ」で家を空ける女性の為、その夫である男性は女性の代わりに家事等をこなし、またそれに対して不満も言わず協力していた。
夫にも「世話人」がいて自分が「ジャズイ」に行く時もお互い気持ちよく送り出せる様にと。
小さい頃からの教えにより、集落の男子の家事能力は他の地域の男子に比べてはるかに高く、他所の地域の女性からモテる要因でもあった。
「世話人」は生涯変わらないが、今で言うスワップみたいな事も認められていた。男子がお互い話合い、「世話人」の了解もあればその日のみの交換もできた。ただ乱行だけは禁じられていた。
私の時は「世話人」が必ずコンドームを持って「ジャズイ」に来ていたが、無い時代は誰の子供かわからなくなる為だったらしいが、10人近い男子の「世話人」になっている時点で矛盾があるだろとは思ったが、そこは皆突っ込む事はしなかった。
コンドームは各家からの互助会費でまとめて買い「世話人」に配っていたり、集会所に置かれ記名すれば自由に持ち出す事もできた。
私の母も何人かの「世話人」になり、家の玄関にはコンドームの箱が置かれている事がよくあったのを覚えている。
ここからは私が経験した儀式の話。
部屋で友達と「世話人」の到着を待っていると、年寄衆は数字が書かれた札を私達の首に掛けた。
『もうすぐ世話人がくるからな。札の数字を見て世話人がお前達の側に行く。さ、それぞれの布団で座って待っとれ。』
4番の札を首に掛け部屋の右奥に敷かれた布団に座ってすぐ、「世話人」の女性4人が談笑しながら部屋の前に並んだ。
薄いピンクの襦袢姿で籠を抱えていて、もちろん全員昔から知っている人だったが、濃い化粧のせいか誰がいるのか認識するのに少し時間がかかった。
年寄衆の合図で女性達は動き出し、それぞれの相手の前に座った。
『やっちゃんだったか~!よろしくね!』
「えっと…お願いします!」
『はいはい!これから頑張ってイイ男になってってね~!』
「はい!」
私の「世話人」は家から三軒先に住む由美子さんだった。その時たしか38歳で、私より少し上の息子がいてよく遊んでもらっていた。
他の男子と女性も皆顔見知りなので、和やかに挨拶していた。
挨拶を交わしている最中、年寄衆は低めの衝立を4つ部屋の中に持ち入れ、ちょうど部屋に菱形ができる様に斜めに設置し、中心にはランタンを置いて部屋の戸を閉めた。
集会所は電気が通っていなく、夜はこのランタンか蝋燭の灯りだけになるのでかなり薄暗い。部屋の四隅にそれぞれ蝋燭が灯されていたが、ランタンもあると相手の顔もよく見える様になった。
『ちょっと準備するから待ってね~』
そう言うと由美子さんは籠からコンドーム、ティッシュ、タオル、水筒、懐中電灯等を取り出して布団の横に並べ、私の首から札を外して籠に入れた。
次に襦袢を脱いで布団に広げて敷き、その上に座って私を呼んだ。
『さ、いらっしゃ~い。まずは女の人の身体の勉強からね!手を出して?』
両手を出した私を見つめながら包み込む様に手を握ると、そのままスッと胸に引き寄せた。由美子さんの胸は温かくて柔らかくて、触っただけで気持ちよかった。
『どう?おっぱい…そんな大きくはないけど、柔らかいでしょ?』
「うん…やわらかい…」
『若い時はね~もっと張りがあったんだけどね!じゃあ…自由に触ってみて?』
「うん!」
柔らかい胸を撫でたり揉んだりたまに摘まんだりする私を、由美子さんはニコニコしながら見ていた。大きくはないと言っても子供の手からははみ出るくらいで、ふわふわだけどずっしり重かった。
『やっちゃん、乳首も触ってみて?優しくだよ?』
「乳首も?」
『そう。そんな感じでおっぱい触るのも大事だけど、乳首も弄ったりすると女の人は喜ぶからね』
「わかった!」
乳首を弄るといっても、弄り方などわからないわけで。とりあえず人差し指でボタンを押す感じで乳首に触ると、由美子さんの身体が一瞬だけピクッと動いた。
『フフッ、くすぐったい。でもいいわ~。私乳首敏感だから続けてみて?挟んだり摘まんだり弾いたり何でもいいわよ?』
弄り方を教えられ、片手は乳首を指で挟んだり摘まんだりをしながら、もう片方は胸を撫でているとだんだんと乳首が固くなっていくのがわかった。
押したり摘まんだり、軽く捻ったり引っ張ったりと、小さなボールで遊んでいるかの様に乳首を弄っていると、由美子さんの身体がだんだんと後ろに傾いていく。
手が届かなくならないようにと、正座する由美子さんの腿を跨いで立て膝になり、胸や乳首を弄り続けた。
『ん~……やっちゃん上手……気持ちいい………ってダメだわ先に進めないと!』
『あっ!やっちゃん褌脱いで!明日の朝また使うから汚しちゃダメだったんだ!』
「明日の朝って?朝またここに来るの?」
『あれ?知らないの?今日はここに泊まるんだよ。私と一晩、一緒に朝まで過ごすんだよ~?』
「え??そーなの?起きてられないかも……」
『大丈夫!寝ちゃってもいいから、とにかく私と一緒にいればいいんだから!でもちゃんとする事はするんだよ?』
「あ、うん。」
『ほらほら褌脱がないと!………って、やっちゃんも~すごくなってる!私のおっぱいでそんなになっちゃったのかな?フフッ…嬉しいなぁ!』
勃起した姿を見られて、恥ずかしがっている私の褌を手際よくほどき綺麗に畳んで籠に入れると、懐中電灯を手に取って渡してきた。
『じゃ勉強の続きね?女の人の中身のお勉強!』
由美子さんは座ったまま脚を大きく拡げると、懐中電灯のスイッチをオンにするように言った。天井を照らす明かりを自分で股に誘導して私の肩に手を置いた。
『見える?女の人の大事な大事な部分。』
「うん…」
『すごいよね、人の身体にこんな裂け目があるなんて。ここからやっちゃんも、他のみんなも産まれてくるんだよ?でもね、産まれてくるだけじゃなくて、ここに男の人のおちんちんが入るの。…ほら…見える?ここだよ?ここにおちんちんが入るの…』
懐中電灯で照らされながら、由美子さんは自分の割れ目を指で拡げて見せてくれた。
「……うん…なんか…すごい……。なんか綺麗…。」
『フフッ…そう思ってくれるんだね!嬉しいなぁ……。やっちゃん、触ってみる?』
「うん」
『ここはね、子供を産む所なんだけどとっても弱い所でもあるの。すぐに傷つくし病気にもなるしひどいと子供も産めなくなっちゃうの。だから……私だけじゃなくて女の人みんな誰にでも、ここだけは特に優しくするって約束してちょうだい。いい?』
「うん…わかった。約束する!」
『フフッ、ありがとうね!じゃいいわよ…触ってみて?』
両脚を拡げた由美子さんに膝ひとつ分近づいて、割れ目の右側の膨らみをそっと人差し指で触れてみた。
見た目と違い思ったよりも柔らかく、続けて反対側、上に、下に、と指を移動させる。
どこもフニフニした感触で、胸と同じく触っているだけで気持ちいい。
『真ん中も触って大丈夫よ?おちんちんが入るところ…。ちゃんとどこにおちんちんが入るのか確かめておいてね?』
割れ目の中心、赤く充血した中身の部分に指を当てる。周りの部分よりも更に柔らかく湿った感じがした。傷つけない様に…と気にしながらそ~っとビラビラした部分に指を滑らせていく。
たまにビラビラを捲りながら上下左右と弄っていると、一ヶ所固い部分を探しあてた。
『んっ……それ…クリトリス。よく見つけたわね。』
「クリトリス?」
『そう。そこは女の人が1番気持ちいい所…。乳首みたいに弄ってみて?』
「うん………こう?」
『そう、そ…うッ!コネコネもしッ…てみてッ?』
「痛くない?大丈夫??」
『大丈夫…気持ちよくてッ…変な声ッ出ちゃうだけ…ンッ!』
「……こんな感じでいいの?」
『ンンッ!そう!上手…ンンッ!』
「…なんか、ぬるぬるしてきた…」
『アッ……大丈夫。ちょっと一回ストップしよっか』
「…うん?」
『ぬるぬるしたの出て来たでしょ?それはね、おちんちんを入れる準備が出来ましたよーって印なのよ。』
由美子さんは目尻を下げた表情で自分の割れ目から出た体液を中指で掬い、それを親指とで擦り合わせて離し、糸を引いた状態を私に見せた。
『ねばねばしてるでしょ?これが出てこないうちにおちんちん入れたりしたらダメよ?』
「うん」
『これ、舐めて味見してみて?』
「え??」
『大丈夫。みんなする事だから。ほら…』
指に付いた体液を私の口元に近づけニッコリ微笑む。口を開けて舌を出すとそっと中指を擦りつけ、自分は親指を咥えて体液を舐め取っていた。
何とも言えない匂いと、微かに塩気を感じる味。
「…しょっぱい…?…かな?」
『うん、そうだね!男の人はね、大人になるとこの味がみんな大好きになるのよ。ビールみたいなもんかしらね!フフッ!ビール飲んだ事ある?』
「うん、父さんに少し飲まされた事はある。」
『どうだった?苦いだけだったでしょ?』
「うん不味かった!」
『それが大人になるとあんなに美味しそうに飲むのって不思議だと思ったでしょ?それと同じ…そのうち好きになるわ。』
「ふーん。」
『じゃあまた続きね!今度はそのぬるぬるしたのを指に付けてから中に入れてみて?わかるかな?』
「うん…………こ…こ?」
『もう少し上……うん、そこ…そう…ゆっくり…ゆっくり…出したり…入れたり…うん…そう…そう……どう?中の感触は?』
「…なんか……すごい…気持ちいい」
『私も気持ちいいよ…。指でも気持ちいいでしょ?おちんちんならどうだろね?』
「ここに…ちんちん入れるんだよね?早く入れてみたい!」
『待ってね…そのまま動かすの続けて?少しお話し聞きたいから。』
「うん、わかった。」
『やっちゃんはオナニーした事ある?』
「うんあるよ!」
『気持ちいいもんね!じゃあ、オナニーしてて最後、グ~って気持ちよくなるよね?その時おちんちんから何か出る?』
「うん、由美子さんのこれみたいにぬるぬるしたやつが出るよ」
『それは透明?白?』
「透明だったよ」
『最近いつオナニーしたの?』
「えっと…一昨日の夜」
『そっか、わかった。教えてくれてありがと!……それよりどう?私の中からぬるぬるしたのいっぱい出て来てるでしょ?』
「なんか…おしっこみたいに出てきてる」
『そうね…やっちゃんの指が気持ちいいから…溢れてきちゃってるね。じゃあ…そろそろやっちゃんのおちんちんの出番かな』
「うん!」
話の最中もずっと中で指を動かし続け、由美子さんの割れ目から流れ出した愛液は、下に敷いた襦袢にぽつんと滲みをひとつ作っていた。
『やっちゃんはコンドーム着けた事は……ないわよね?今から私が着けてあげるから、やり方見てて覚えて?いい?』
脇に置いてあったコンドームの箱から1つ、袋を取り出して開け中身を私に見せる。懐中電灯で照らしながら表と裏を説明して、流れる様に私の棒に被せた。
『ね、簡単でしょ?これで準備はオッケー!あとはやっちゃんのおちんちんを私の中に入れるだけ。穴の場所はわかるよね?』
「うんたぶん。」
『さぁ…いらっしゃい…。私を使って大人になりましょうね…』
懐中電灯を消して横に置き、寝そべった由美子さんの脚の間に膝をつく。懐中電灯を消してすぐだったので、ランタンと蝋燭のだけの明るさに目が慣れず、ぼんやりと見える女の人の裸。私の肉棒はコンドームを被せられるよりずっと前から血液が波打って痛いくらいに勃起していた。
柔らかい由美子さんの身体に自分の身体を重ねて、肉棒を割れ目に近づけ、当てる。心臓もバクバク動きを早めるし呼吸も早い。ここに来て一気に緊張が最高潮になっていた。
『やっちゃん…落ち着いて。大丈夫、気持ちいい事するだけなんだから、緊張しなくてもいいのよ?ね?』
両手で優しく私の顔を包み母親の様な愛情に満ちた笑顔で語りかけてくれた。
コクンと頷いて一度深呼吸してから、肉棒を割れ目の中心へと送り出した。
『…うん、大丈夫…大丈夫……そう…大丈夫よ…』
「ハァハァハァ…」
『ちゃんと入って来てるわ…大丈夫…。そのまま、そのまま全部入れてみて?………そう、ンッ…』
コンドームの潤滑剤と由美子さんの愛液のおかげで、私の初めての挿入は何の問題もなく達成できた。
自分の手でするオナニーなんかとは比べ物にならないくらいの気持ちよさ。肉棒全体を包み込んでくる女性の身体の中の凄さを初めて知った瞬間だった。
「気持ちいい…」
『フフッ!そうでしょう?私だって気持ちいいのよ?このままお話出来そう?』
「うん。大丈夫だよ」
『何のお話しようかしら……。あ、さっきの続き聞いていい?オナニーの!』
「いいよー」
由美子さんは私の肉棒を身体に収めたままいろんな質問をしてきた。
いつからオナニーしてるの?
どんな持ち方でするの?
オナニーの時どんな事想像するの?
私が「世話人」だってわかった時どう思った?
等々…ずっとニコニコしながら普通の話声で喋っていたが、急に私の耳元に小声で呟いた。
『本当はダメだけど、コンドーム外しちゃおうか…。やっちゃんの精液まだ赤ちゃんの種入ってないし、私も赤ちゃん出来ない期間だから…。…どう?』
顔を上げて返事をしようとする私の口元に人差し指を当てて声を制し、眉をあげながら首を少し傾けて無言で聞いてくる。周りからは他の「世話人」の喘ぎ声が聞こえて来ていた。
私も無言で頷きゆっくりと肉棒を抜くと、由美子さんはすかさずコンドームを丸めとり襦袢の袖に隠した。
おいで、と口パクされコンドームなしで2回目の挿入をする。薄い邪魔な物がないだけでこんなに違うのかとわかるくらい、生での挿入は衝撃的だった。
「すっごい…」
『内緒だからね?他の人に言っちゃダメよ?』
「うん…」
『これが本当の大人の………ね!』
ハッキリは言わなかったがセックスだよと言ったのは子供ながらにわかった。
私の背中に腕を回し、ここで初めて由美子さんはキスをしてきた。
初めは軽く唇を触れるだけ、次は長く、そして3回目で接ぐんだ私の口をこじ開け、ヌウッと中に舌を侵入させて私の舌と絡めだす。
口と口を付けるだけがキスだと思っていた私にはいきなり濃厚なキスは動揺しかなかったが、由美子さんの舌の動きや微かに感じるアルコールの匂いと歯磨き粉の味は今でも覚えている。
周りからの喘ぎ声はどんどん大きくなっていて、初めて聞く女の人の声がまた更に興奮の度合いをあげていた。
『メグミさんすごいね!あんなに気持ち良さそうな声出しちゃって。ミチコさんとエミコさんも…。…さぁやっちゃん?私もあんな声出したいなぁ?フフッ!』
「んと……動けばいいの?」
『出来る?』
「できるよ!」
この時は由美子さんを気持ちよくさせるとかは全く考えていなくて、ただ自分が気持ちよくなる事しか頭になかった。挿入したまま膝を浮かせてなんとなく腰を動かしたり、片足だけ曲げてだったり、とりあえずいろんな事を試したけどすぐに大きな波が来てしまった。
「由美子さんっ!もう出ちゃいそう!」
『ンッ!いいわよ!出しちゃって!……ナカニネ…』
「アアアアア………ウワァッ!」
『アアア……出てる……あったかい…』
「ゴメンナサイ…もう出ちゃった……」
『フフッ!初めてで生意気言うな~?やっちゃんが気持ちよかったのならそれでいいのよ!』
「うん…」
『どうだった?気持ち良かった?』
「すっごい気持ち良かった!」
『やっちゃん、大人の仲間入りおめでとう!……でも、まだまだ終わらないわよ?今日から私が死ぬまでやっちゃんの相手するんだからね!イイ男になるのよ?』
「うん!オレ頑張るよ!」
『えらいえらい!フフッ!』
中に射精した後も挿入したまま、由美子さんは私の頭を撫でてくれた。女性の身体の中への射精は、子供ながらに何か小さな征服感があった。
『私の初めての事聞きたい?』
繋がったまま由美子さんは唐突に私に質問してきた。もちろんそんな話を聞くなんて事はないので即答すると、私の頭を撫でながら静かに話をしてくれた。
由美子さんが儀式を経験したのは私と同じく11歳の時。集会所の右の部屋は昔からの決まりで、由美子さんもそうだった。
ここで何人の女の子の儀式が行われたのか、はっきりとした数はわからないらしい。
左の部屋で準備をして、年寄衆に連れられて右の部屋に入り布団に横になるのは誰でも一緒。
ただここで由美子さんは大きな事に気がついた。
「ヒザツキ」は父親。
それがわかった理由は左の鎖骨の下にある古い大きな傷痕。
ただわかったとしても口枷をされてしゃべる事も出来ないし、拒否する事もない。しかし逆に由美子さんは父親に処女を奪われる事に安堵したらしい。
誰かわからない男に処女を奪われるのが通例だが、自分は大好きな父親に初めてを貫かれる。
その時の興奮は生涯忘れられないと言っていた。
集落の決まりに沿って生きていく中で、自分は幸運にも初めての相手を誰か知る事が出来てラッキーだと思ったらしい。
もし私の「世話人」が母親だったら…。そんな事をふと考えていると…
『あ、やっちゃん「世話人」がお母さんだったらなんて考えちゃったでしょ!?』
「え?なんで?」
『おちんちんまた固くなったよ?オバサンをなめちゃいかんよ?』
「あ…はい…。」
『フフッ!まぁ親子でするのも悪くないよ?ここの集落の決まりってけっこう抜け道あるからね!詳しい事は言えないけど、本当にその想いがあるなら…自分で考えてみてね!私は何も言えないけどさ!』
私の頭を抱えながら由美子さんは本当に楽しそうに笑って言った。
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