明夫とカツヤとサトルの3人は、いつもの吉牛でお互いの定期テストの用紙を見せ合った。カツヤ88点、サトル90点、そして明夫は82点。ギリギリ合格するラインまで点数は上がっていた。
「明夫、3人とも合格ライン越えてるから。あの、セフレさんにLINEしてくれるよな」
小太りのカツヤが言った。
サトルも興味津々で明夫を見つめた。
「そ、それは約束だから、な」
(ああ竹内さん、何て言うかな)勢いで、真実とのセックスを自慢したくて言ってしまったがどうなるか心配だった。
ただもう後に引けず、明夫は真実にLINEした。
駐車場での激しいカーセックスの後。
真実は家に帰り、夕食は準備をしながら、セックスし最中にスマホが鳴ったことを思い出し開いた。
夫の誠也はリビングで、テレビの野球に夢中だった。
「明夫君、!」
既読スルーが続いていた1ヶ月、久しぶりの返信だった。真実はLINEを開くと、テスト用紙の画像が添付されいた。
82点。
メッセージには、[久しぶりです。定期テスト合格ラインまで上がりました]
(ああ、明夫君の友達の童貞卒業)
真実は戸惑った。
もう1枚画像が添付されていた。盗撮された真実がセックスしている姿だった。
[昼1時。永瀬駅の北改札前で削除します]
(逃げることはできない)
チラリとリビングの誠也を見て、真実は返信しなかった。既読したことは明夫に伝わっている。
真実は自然と息が荒くなった。
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