明夫からのLINEはここ数日で5通。
真実は既読にもせずスルーしていた。
でも、(もう限界)
ラッキーに身体を舐めさせている姿を見られてしまった。明夫の年齢ならスマホは必ず持っていた筈。だとしたら、あの変態な姿を撮影されたか確かめなければ、そして撮影されてなくても口止めをしなくては不安感は消えなかった。
明夫のLINEを開いた。
謝りの言葉。でもそれ以上は何もなかった。
(今日、午後3時に私の家に来れるかな)
明夫にLINEを送った。暫くして明夫から返信が来た。
(はい、予備校の帰りに行きます)
Tシャツにスカート姿。
真実が裏庭の縁側で座っていると玄関のベルが鳴った。真実は立ち上がり、玄関に顔を出すと明夫に手招きをした。
二人で並び縁側に座った。
「この間はごめんなさい」長い沈黙の後に明夫が言った。
「私、ラッキーにあんなことさせて」
真実は緊張しながら言った。
「竹内さんが、バター犬してるなんて驚きました」
(バター犬)
真実は、そんな変態な言われ方をされて恥ずかしかった。でも撮影されたかは確かめなければと思った。
「恥ずかしわ、あんな姿見られて...明夫君、、まさかスマホで撮影とかしてないよね」真実は顔を赤らめながら聞いた。
「えっと、、撮りました」
明夫の答えに、真実はゾッとした。
「消して。あんなの」
真実の言葉に明夫は答えた。
「駄目。竹内さんのバター犬でシゴイてるから」真実は再びゾッとした。
(なんとしてでも、削除させなくちゃ)
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