「北原君、犬飼ってたんだ」
真美がラッキーを見て言った。
「あ、はい。ラッキーです。雄です」
(はあぁ、橋本環○に似てマジ可愛い。お隣の天使)明夫は思いながら答えた。
真美はラッキーの頭を撫でながら、
「こんにちはラッキー君。はじめまして、竹内真美でーす」
ラッキーは尻尾を振りながらくうーと甘えて哭いた。
「犬好きなんだ」
「おばさんもですか。僕もだんぜん犬派です」
「えっ、おばさん」
真美がちょっと困り顔で明夫を見た。
「まあそうよね。北原君高校生位かな」
明夫は失敗したなとドギマギしながら答える。
「あ、えっと、あの予備校行ってますっ。えっと、おばさんじゃなくて奥さん」
明夫は顔を赤くしながら言った。
「あっいや、奥さんなんてエロい呼び方ごめんなさい」
「やだ、エロいなんて。若いのね。竹内でいいわよ」
明夫の反応がおかしくクスクス笑いながら真美は言った。
「浪人なんだ。大変だね。北原君、下の名前は?」ラッキーの背中を撫でながら真美は聞いた。
「明夫っす」
「じゃあ明夫君でいいよね。」
(あー名前で呼ばれてる)明夫はぽおーっとしながら、
「は、は、はい。明夫で」
真美は明夫がリードを持っているのを見て言った。「もしかしてラッキーの散歩なの」
「はい」明夫が答える。
「退屈してるの。私もお散歩一緒していい?」
突然の真美と一緒の散歩に、明夫は失神しそうだった。
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