人妻熟女 官能小説

翌朝、昨日まで公演していたデパートから違う興行への移動日だった。
スーツアクターの仕事にも慣れて、動きが可愛いと追っかけが多くなってきた・・・。
先日来、SNSでされてきた誹謗中傷も大人しくなり、あの事についても忘れてしまっていた。
けれど、やはりなんだか嫌な視線をずっと感じる・・・。
全身着ぐるみで、マスクだけ特撮ヒーローと違わないリアリティがあった。
子供達のおともだちであれば、問題ないのだが大人のおともだちには正直気持ち悪い・・・。
どう見たってただの着ぐるみ・・・そんな私達に何を求めているのか？

移動には少し時間が掛かった、明日から通勤にも時間が掛かるなあと思っていた。

プロデューサー『もし良かったら近所のビジネスホテルあるけど、遠い人は泊まる？』
確かに遠いけど、泊まりは夫に言っていない・・・しかもパートで泊まりなんて・・・
仕方なく、私一人が通勤する事になった。
少し着くのが遅くなるけど、今迄の状況でリハーサルの無しでも大丈夫と言って貰えた。
その日は舞台の設営と、リハーサル・・・ほぼ同じ事の繰り返しで私も慣れ出していた。
SNSにはこの状況もアップされていた、私の普段着での通勤姿も盗撮されている。
もう拡散されて削除依頼しても無駄・・・。
だけど、家計がピンチになり辞めるわけにもいかなかった。

家に帰ると注文していたリゼロのエミリア衣装が届いていた。
部屋で開けると、なんだか昔に引き戻される・・・もっと簡単な衣装を作ってコミケに行った日々。
服を脱いで、袖を通すと胸とお腹が少しダブつく・・・決して大きい訳じゃないけど少しサイズが大きい
このままだと、横から見えちゃいそうな感じだった。
急いで調整しなきゃ・・・、ウイグもシルバーグレイのものが付いているが、私に合わせてカットしなきゃ
ならない・・・今度のフェスまで仕上げなきゃならないのに・・・。
お仕事と準備、通勤に忙殺されていく・・・。
それでも、フェス前日にはなんとか間に合った、明日はフェスの日お仕事も代役を頼んで休ませてもらう。
いやが上にもテンションは上がって行った・・・。


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