『と、言う事だ・・・ずっと探してたんだ、もう逃さないよ・・・』
猿轡を外され部屋の中央に倒れ込む私にその男は言った・・・。
『アンタは誰なの?こんな事して・・・頭おかしいんじゃない・・・』
『ああ、俺はおかしくなったんだ、魔法少女 マジカルピュアファンだった俺は
握手会で握手して貰えなかった上に、中の人の君にまで汚い物を見る目で無視され
たんだ、それからは憎悪だけが俺に残された希望だった・・・。
君のインスタを見つけた時には狂喜したね・・・居場所がみんな書いてあるんだか
ら・・・それから君を追いかけ回していろんな盗撮写真で反応を見たけど君の
反応が無いんだ、しかも、予定は消されてるし、もうこうするしか無かったんだ。
だからさ、ピュアレッド僕の物になってよ・・・』
『なに言ってんの!・・・この変態・・・今なら許してあげる・・・だから・・・』
『心配ないよ、君は友達と旅行中・・・その間だけで良いんだ・・・』
『そんな事・・・無理よ・・・私結婚してんのよ・・・早く縄を解きなさい・・・』
『そんな事関係無いじゃないか・・・君は僕のピュアレッド・・・』
その男は、盗難された私のピュアレッドの衣装を出しながらそう言った・・・。
『やっぱり・・・アンタだったのね・・・どうしてそんな事するの?それも返せば
今なら全部許してあげる・・・だから、私を帰して・・・』
『まだ、自分が置かれている立場が判ってないなあ・・・ここから逃げられると思う
近くの別荘でも、歩けば10分位掛かるんだ、麓までなら車で30分・・・どう考えて
も三日間僕の言う事を聞いた方がいいと思うよ・・・帰りたければ・・・』
男の言う事を良く考えれば、三日間我慢すれば帰してくれる、逆に聞かなければどう
されるか判らない・・・そう言う事だ。
『本当に、三日間我慢すれば家に帰してくれる?・・・』
『ああ、僕だって手荒な事はしたくない、君が言う事を聞いてくれたらね』
『じゃあ、私がなにをすればいいの・・・私をどうするつもり・・・』
『だから言ったじゃん・・・僕のピュアレッドになってよ・・・』
『それだけで・・・いいのね・・・』
『ああ、そうだよ・・・僕の為だけに変身しておくれ・・・』
『判ったわ・・・約束よ・・・』
私は仕方なく、男の持っていたコスを受取、着替え出した。
間違い無く、盗難品だった、・・・もちろん私の身体に合わせた物ピッタリ合った。
マスクをつける時に少し違和感を覚えた、口がモゴモゴして開かれている気がしていた。
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