ヨウスケさんが部屋から駆け降り、海パンをトスした・・・・・。
『君 ・・・これ使って・・・』
『はい・・・ありがとうございます』
必死に反応してなんとか受け止める・・・これって、ビキニタイプ・・・俺平民だよこんなの・・・
だけど、ヨウスケさんも履いている、しかもそれなりのお歳なのに似合ってる・・・・この夫婦は
揃って歳を感じさせない・・・こうやって鍛えてるんだろうなそんな事を考えていた。
自分家にプールやジム、スタジオなんてある生活には正直言って慣れない・・・。
そんな事を考えているとヨウスケさんは飛込み、ちさとさんとあやかさんは更衣室から出て来る。
もう眩しくて仕方なかった・・・二人とも競泳水着で、ハイレグの肌に密着する感じデリケートゾーン
の手入れも、綺麗にされて宝石のような輝きをプールサイドに放っていた・・・。
更衣室は家族用なので男女の仕切りはない、ヨウスケさん以外はここで着替える事になる。
『さあ、君 も着替えておいでよ・・・』
あやかさんが僕に促す・・・度胸を決めて着替えますか・・・入ってみると、ちさとさんもあやかさんも
自分の服を下着を下にしてきちんと畳んで脱衣棚に置いてあった・・・どちらからも良い香りがする。
思わず触りそうになる・・・いや、こんなことしている場合じゃないちゃんと履けるかな?・・・
誘惑に打ち勝ち、着替え始める・・・服を脱いで海パンを履いてみた、お腹が乗る事もなくあれのポジション
も決まって、ヨウスケさんと比べると見劣りするけど、それなりに大丈夫じゃない・・・。
でも、この更衣室は、ちさとさんの裸体を始めて間近に観察した場所・・・それに下着・・・これ以上いると
もっこりが余計に大きくなっちゃう・・・意を決してプールサイドに出た・・・。
『君 結構いけてるじゃん・・・身体をほぐして一緒に泳ごう・・・』
ヨウスケさんが声を掛けてくれた・・・僕も胸を張って準備体操をして飛び込んだ・・・。
なんだか久しぶりの家族の輪に入った感じ・・・こんなに素敵な両親と、綺麗なあやかさんに囲まれる生活って
どんなに幸せなんだろう・・・そう思った。
簡単ではあったがいきなりの顔合わせは無事に終わった・・・。
僕がこの家族に受け入れられるかどうか・・・あやかさんの表情を見れば全てわかった気がする。
ご両親は娘の意見を尊重して、交際を認めてくれたようだ・・・。
僕達は着替えて、ダイニングで簡単な昼食を取ろうと言う事になった、なごやかな雰囲気で会食が始まる。
夢の様なひととき・・・・本当に夢なんじゃないのか・・・頬をつねってみた、夢じゃない・・・。
『君 ・・・何してるの?・・・ふふふ』
あやかさんが僕の様子を見て笑った・・・それほど腑抜けた顔をしていたのかと気合を入れる・・・。
『ところで、君 の車・・・レンタカーだよね、車は好きなの?・・・』
『好きですけど、維持費や駐車場の問題があって予算的にも・・・』
『じゃあ、あやかのマンションに車を用意しておくよ、いつでも使って・・・あやかにカギは預けて
おくから・・・どんな車がいい?・・・』
『そんな・・・じゃあ、あやかさんが好きなのでいいです・・・』
『気を使いすぎだなあ・・・あやか・・・ああ言ってるけどどうする?』
『私は・・・彼の好きな方がいい・・・』
『これだ・・・じゃあ俺が決めてやろう・・・二人とも異存は無いな・・・』
これって、もうあやかさんのマンションにも行っていいって事?・・・話はとんとん拍子に
進んでいった、そしてお茶を頂いて帰る事になる・・・。
『いつでも遊びに来てくれよ・・・あやかをよろしくな・・・』
『本当に・・・待ってます・・・』
ヨウスケさんの言葉は父親として娘を思う気持ちが伝わる、しかし・・・待ってますと言った
ちさとさんの言葉はどんな意味があるのだろう・・・。
僕達は陽が少し傾きかけた中を出発した・・・。
帰りも、行きによった道の駅で休憩してあやかさんが住むマンションまで送った・・・。
『今日は一日大変だったね・・・ビックリした?・・・ありがとう・・・チュッ・・・』
別れ際に、さりげなく送られたキスに一日の疲れが吹っ飛ぶ・・・。
『いきなりのプールに、車の用意なんてビックリするよ・・・でも楽しかったよ、ありがとう』
僕はレンタカーを返さないといけないのでそこで別れた・・・。
けれど、スマホにLINEのメッセージが届いた事を告げている・・・。
え?!・・・ちさとさん・・・
ー君 の顔・・・君 の姿を見て、封印した昔の気持ちが揺らいでいます、あやかの恋人になってしまった
君 ・・・逢いたい気持ちが私を責めます・・・どうしたら良いのか・・・あんな事を言っておきながら身勝手
だとお思いでしょうね・・・今でもあのチョーカーをしています、届かぬ思いと知りながら・・・ー
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