僕は、ちさとさんを置いて服を着てホテルの部屋を出て行った・・・。
ちさとさんが、困惑している事は想像に難くない・・・。
今、散々自分の身体を弄んだ男が、娘の元に行ってしまう・・・。
それでも、その男の事が忘れられないのだから・・・・。
これから、修羅の道を親娘で歩む事になるのだから・・・・。
僕もまた、この親娘を同時に愛する道を選んでしまったのだから・・・。
ホテルを出ると、メトロに乗って、あやかさんのマンションへ向かった・・・。
前にヨウスケさんから、話があった車が来たとあやかさんから連絡があって
最初は朝から行くつもりであったが、ちさとさんとの約束があり、そちらを優先したのだ。
僕にとってはどちらでも良かった車だが、芸能人の両親を持つあやかさんのプライベートの
安全性からの、親心・・・考え様によっては程のいい運転手なのでは無いかと思ってしまう。
それほど、生活レベルが違うのだ。
けれど、あやかさんは決してそんな事は無かった・・・。
僕には勿体無い位の良家のお嬢さんだった。
これから何にでも染まる可能性が、無限にあるのだ・・・。
たった今、ちさとさんを抱いた後なのにもう、あやかさんを思い通りにする事を考えてしまっている。
そんな事を考えながら最寄りの駅に到着した。
駅から繋がる歩道を歩き、マンションのエントランスに到着する。
ついこの間、車で迎えに来たマンション・・・今日初めて部屋に行く・・・・。
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