数日後の夜8時過ぎ、雨が降る中を夫と一緒に銭湯に出かけました。
前回と同様、番台にはご主人が座っていて、女湯は私を含めて三人でした。
その晩は伸びすぎたヘアを刈り揃えたり、ショーツからはみ出る部分を剃ったりしたので、いつも以上に入浴時間を要してしまいました。
普段でも夫は先に上がって、私が「出ますよ」と声をかけるのを男湯の方で待っているのですが、かなり待たせてしまったに違いありません。
気が急く私は、脱衣場に出るなりロッカーを開けて車のキーを取り出すと、前も隠さず番台に向かいました。
これまで流石にそんな真似をしたことはなかったので、バスタオルでカラダを隠すべきか迷いましたが、いつものように堂々と振舞うことにしました。
全裸で番台に近づいて来る私をご主人はジッと見ていますが、今さら引き返すことはできません。
男湯の夫に「先に出て、お店の前に車を付けて待っていて!」と声をかけ、番台のご主人に車のキーを手渡そうとしたとき、ご主人の太い指が一瞬、私の指先を掴みました。
思わず顔を上げると、ご主人は口元にイヤらしい薄笑いを浮かべて、全裸の私を凝視しているではありませんか。
その瞬間、壁を隔てた向こう側には夫がいるというのに、乳房も乳首も乳輪も、短く刈り揃えたヘアも下腹部も、目の前のご主人にじっくり見られていることを意識してしまい、顔が赤くなるのを感じました。
慌ててロッカーに戻り、バスタオルでカラダをさっと拭ってそそくさと服を着ると、濡れ髪のままお店を出ました。
車で待っていた夫の顔が見えたとき、ホッとしました。
最近は、女将さんが番台に座っている早い時間帯に銭湯を利用しています。
夕方の時間帯の女湯は、夜の時間帯の倍以上混んでいます。
遅い時間帯はせいぜい数人で、私一人ということも珍しくありませんでした。
やはり大半は年輩の方ですが、それでも皆さん、ご主人が番台に座っている時間帯を避けているように感じます。
比較的若いのに、ご主人の前でも堂々と裸をさらけ出していた私には、女の恥じらいや警戒心といったものが欠けているのでしょうか?
この5年間で回数にして500回近く、番台のご主人はそんな私を一体どんな目で見ていたのか気になります。
※元投稿はこちら >>