「・・・いやらしい顔だ」
その声を聞いた瞬間、麻衣は心臓が止まりそうなほどドキッとした。
けれど、それは恐怖からではなかった。
「お前は本当に淫乱な女だな・・・」
そんなはずはない・・・けれど、麻衣にはその言葉が自分に向けられているように感じていた。
「ほら、もっと舌を出してみろ・・・もっと・・・」
麻衣は「はぁぁ・・・」っと大きく息を吐いた。
そして次の瞬間、ゆっくりと口を開いていく。
「ほら、舌を出せ・・・」
(あぁ・・・どうして・・・わたし・・・私に言ってるんじゃないのに・・・)
「舐めろ・・・そのまま・・・ほら・・・」
(ダメだ・・・いけない・・・そんなのダメ・・・)
心ではそう叫んでいるのに、体はゆっくりと跪いていく。
公衆便所の個室の壁・・・薄くて頼りないボードに震える右手をつく。
「・・・いいぞ・・・そうだ・・・舐めろ・・・吸いつけ・・・もっとだ・・・ほら・・・」
味も匂いもない ただのボードでしかない壁。
なのに麻衣の意識はオスの股間を連想した。
黒髪を左右に揺らしながら ベロベロと舌を這わせていく。
「いやらしい人妻だ・・・そんなにチンポが欲しかったのか・・・淫乱だ・・・淫乱なメスだ・・・」
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