電車の中で携帯を開くと、Re:の増えたメッセージが届いていた。
たった1回会っただけ、、、まだ2回目の待ち合わせの最中だというのに、その内容は まるで完全に私の事を手に入れたような雰囲気にまみれていた。
私が飢え、切望し、耐え切れなくなっている・・・そう決めつけていた。
それは少し滑稽で、けれどとても好ましく感じた。
私は無意識のうちに笑顔になっていた。
そのまま男が望んでいるだろう、悦ぶだろう文字を入力していく。
どうしてわかるの・・・もう濡れています・・・
ガマンできない・・・早く欲しい・・・
触って・・・舐めさせて・・・
送信ボタンを押しながら、私はさっきよりも大きな笑顔を浮かべていた。
そして自分では気づいていなかったが、この頃から興奮し始めていた。
男の表現を滑稽で好ましいと思いながら、その実 その言葉の通りに飢え、切望し、耐え切れなくなっていっていた。
はい・・・してください・・・
されたい・・・して・・・
そんな・・・恥ずかしい・・・もう周りが見えない・・・
興奮してます・・・はい・・・待ちきれない・・・
顔が熱くなっていた。
息が静かに荒くなっていった。
体がうっすらと汗ばむほど火照っていた。
表現はだんだんと露骨に、卑猥になっていった。
欲しい・・・お願い・・・
舐めたい・・・入れて・・・欲しいの・・・
お願いします・・・舐めさせて・・・
そんな風に、電車でたった46分で市を越え県を越え、知り合いの絶対にいないはずの街に移動していった。
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