夏草が萌る暑い日だった。
眩しい緑色の草原でのパラグライダー講習が始まった。左には緑の若葉に覆われた楠の林が見える。その光景の中で汗だくになりながら1日目の講習を終えた、予想通り、基礎練習は大変だった。4人ともクタクタになって講習を終えたが、終わった後は、あたかも草木の匂いがする風が身体を吹き抜けるような感覚が心地良かった。
私達はコテージに戻り、夕ご飯を食べる前に汗を流しにお風呂に入った。そこで佳奈子に言われた。その言葉を聞いた時、私は佳奈子の言葉に浮かない表情を浮かべてたに違いない。
掛け湯をして身体を洗っていると、佳奈子が私の隣に座った。私たちは身体を洗いながら、
「昨日の大学生たち、今日、パラ講習のときいなかったわね。」
「たぶん昨日が最終日だったのよ、きっと。今日の朝、帰ったんじゃないの。」
「そうなんだ。残念だわ。」
「佳奈子、残念って何よ。」
「今日の講習で一緒になって、いい男がいたら逆ナンでもするつもりだったのに。」
「佳奈子、そんなこと考えてたの。」
「そりゃ、そうよ。やっぱり、おじさんよりも若い男の方がいいもの。」
「佳奈子って、たまに怖くなるわ。」
「それよりも、美香ちゃん・・ねえ、昨日も良かったみたいね。」
「え?何が?」
「何がって。美香の声、まる聞こえだったわよ。気持ちよさそうだったわね。」
「佳奈子・・あなたたちもそうでしょ。気づいてないの。そっちが聞こえるってことは、こっちにも聞こえてたわよ。すごそうでしたね。」
「だって、本当に気持ち良かったんだもの、それよりも、美香・・今夜は一くんを私に貸してくれるの?」
「え?なんて?」
「美香、何、驚いてるのよ。この旅行でスワッピングするって約束だったでしょ。今日が最後の夜よ。だから今日はパートナー交換できる最後の夜なのよ。」。佳奈子の言葉は、私の否定の言葉の全てを最初から拒否するような語調だった。
私は話をはぐらかすように、「まあ・・佳奈子、健治さんとはどうだったの?うまく出来た?って変な言い方ね、ごめんなさい。」。
「そうね。セックスの相性はあまりよくないかも、健治さんのアレ、すっごく大きいの。私にはピッタリサイズじゃなくて窮屈だったわ。入ってきたとき、少し痛かったもん。」
「健治さんのって大きいの・・私、あんまり大きいのって好きじゃないの。入れる時、痛いのよ」
「美香だったら分かんないって。私はどちらかというと中が狭いから大きいのは窮屈なの。そうだ。健治さんってアナル好きみたい。私、アナルは慣れてないのに、あそこ舐められて、入れていい?って言われて、初めて指、少し入れられちゃった。美香はアナル、大丈夫だったよね。健治さん、それ知ったら悦ぶと思うよ。」
「いやだよ。初めての人ではしないの・・ねえ、まさか、私は大丈夫なんて言ってないでしょうね」
「言うわけないでしょ。気にしすぎよ。」
佳奈子は身体にお湯をかけてボディソープを洗い流した。佳奈子の豊満な乳房は水をはじきながら、プルりと揺れた。
「でも、佳奈子っておっぱい大きいから羨ましいわ。一くんはもう何も言わないけど、健治さん、私のおっぱい、初めて見たらがっかりするかもね。」
そういうと佳奈子は私の背中に周り、後ろから乳房を軽く触りながら、
「女はおっぱいの大きさだけじゃないのよ。男と女はアソコとアソコの相性なの・・美香、もしかしたら健治さんにはまっちゃうかもよ。」。
「佳奈子・・私から佳奈子を誘っておいて、こんなこと言うのも悪いんだけど・・そういうことになったとき、健治さんとは無理かもしれない。正直言うとね・・一くんと泊まれるきっかけが欲しかったの・・ごめんね。」
「美香・・ごめんね、なんて言わないで。そんなこと気にしないで。こんな良い所に来てて、せっかくだから楽しもうよ。楽しくないことなんて無理してする必要なんて全くないからね。さあ・・のぼせてきたから、先にお風呂あがるね。」。
佳奈子はそう言うと、浴槽の端に置いてあった髪留めを手にして髪をアップにしながら浴槽から出ていった。お湯に濡れた佳奈子の恥毛はVIO施術がされていて巾3cmほどの短冊型に切り整えてあった。その陰毛がお湯に濡れて股間の白い肌に張り付いているのが見えた。
私はこのとき、自分の気持ちを切り替える決心がついた。でも、その前に一くんに抱かれたかった。強く抱かれて私を一くんに壊してもらいたかった。そして壊れた後の私じゃない私ならば健治さんに抱かれてもいいと思った。でも、一くんにそうしてもらうには、もう時間がないことは明白だった。
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もうすでに夕闇から暗闇へと空の色は変わりつつある。夕食前の一時。私は部屋でテレビを見てても、佳奈子と喋っていても落ち着かなかった。「やっぱり、一くんに抱いてほしい。」という想いが私の中を駆け巡るから。たまらなくなり、唇に赤いルージュを引き、「佳奈子、ちょっと出てくるね」と声をかけ、部屋を出る。
私は一くんたちの部屋をノックした。中から一くんが顔を出す。
「美香、どうした?まだ時間早くないか。」
「一くん、ちょっといい?」
私は一くんの手を引きながら、コテージの2階へと上がり廊下の奥の非常階段の入り口から外に出た。もう外は暗闇で何も見えない、見えるのは遠くに光る草原を照らす明かりだけだった。一くんは怪訝な顔をしながら私を見つめる。
「どうしたんだ、美香。こんなとこに連れてきて。」
「ねえ、そこに立って。」
一くんをベランダの柵の横へと立たせると、私は彼の浴衣の裾をめくり上げた。そして、ブリーフパンツの前を開けて、まだ芯の通っていない垂れているペニスを取り出して握りしめる。
「美香、どうしたんだ?いきなり。」
「ん?なんでもないわよ」
私は答えにならない言葉を返して、ペニスを横目で見ながらしごく。そのうちに段々と固くなってきて、そのうちにピンと勃起した。私はペニスの幹を握り、唾を一度飲み込んでから、肉厚の朱唇を開いた。長い舌を突き出して亀頭の裏筋に舌先を這わせた後、ペニスを口を大きく開けて咥え込んであげる。鈴口をチロチロと舌で舐めながら、「一くんのオチンチンは私のものなの・・でも今夜は・・・これは佳奈子のものなのね。」。
「美香・・嫉妬してんのか?」と頭の上から聞いてきた。
「頭では分かっているの・・これは遊びなんだって。一くんとこういう関係にあること自体、遊びだもの。いい大人なんだし、これぐらいのことは平気よ。でもね、何度も聞いて悪いけど、何度も聞きたいの・・一くんは平気なの・・?わたしが他の男の人に抱かれても・・」
「平気じゃないよ。前も言っただろう。嫉妬するって。その嫉妬が却って美香の愛情を深くするんじゃないか・・違うか?」
「分かってる・・でも、私への愛情を深くする方法って違う方法でもいいじゃない・・って思っただけ。もう大丈夫・・だけど1回だけだよ。今夜だけだよ。」
私は自分ではそういいながら、一抹の不安もあった。今夜行われるスワッピングって快園に魅了されてしまったら・・身体がいつも以上の快感を感じてしまったら・・抜け出せなくなる。1度じゃ終わらないかも。
私は一くんのペニスを横から甘噛みすると幹にキスをする。亀頭や幹、そして陰嚢に何度もキスをした。キスをした部分にルージュの赤が付着し、ペニスは赤く染まっていった。ペニスを咥えて離さない私の艶やかな黒髪を一くんはしばらくの間、そっと撫で続けている。
「これはキスマークよ。消さないでよ。佳奈子に見せたいから。」
「美香、ここでセックスしたいのか?」
「ううん、ここじゃいい。もう言いたいこととか、聞きたかったこととか聞けたから、もういいの」
そういうと私は立ち上がり、浴衣の裾についた埃をはらうと、一くんにパンツをはかせてあげた。
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夕食を終えて、4人でお酒を飲むと、男女それぞれが部屋に戻った。前もって今夜のパートナーを決め、今夜も女の子2人別れて部屋で寝ることになった。時計の針が20時を指した。
「美香、私、そろそろ行ってくるわ」。そういうと佳奈子は部屋を出ていった。隣の部屋をノックする音が聞こえ、すぐに静かになった。しばらくの時間が過ぎた。私は部屋の電気を薄暗くして、部屋の鏡台の前に腰かけて待っていた。結婚して子供を3人産んだけど、あまりプロポーションは崩れていない。妊娠線こそあるがお腹だって出てないし、腰もまだ括れている。少し皮下脂肪がついたが、それも主人に言わせれば「抱きごこちが良くなっていい」とのことだった。鏡に映る自分の顔を見つめながら唇に手をあてる。男は皆、私のこの肉厚の唇にキスをしたいという。
「ふふっつ、そんなにいいかしらこの唇。でも、私は同世代の女性の中では美人だと思う。だって、後輩皆が私のこと「美人」とか「スタイルいい」とかって褒めてくれるんだもの。その言葉たち、信じていいよね。」
でも、8歳年上の主人の様子が最近おかしい。主人と結婚して20年たったが、今、私は主人の浮気を疑っている。今日もさっき電話したら電話に出ないし・・・もう。私は浮かんでくる妄想を振り払うように頭を左右にふった。
(私は負けない。だってまだまだ魅力的なんですもの)
物思いにふけっていると、突然、部屋のドアがノックされた。
「はい、開けます。」
部屋の電気をつけ、ドアノブを回し、ドアを開く。「どうも、美香さん。入っていいですか?」
ドアの前に立っていたのは健治さんだった。このとき強く感じた。今日は昨日とは違う夜が待っている。昨日と違うのは私の隣にいるのが健治さんだということ。
「健治さん、すいませんけど部屋の明かり暗くしてもいいですか?」。健治さんは部屋を暗くしてくれた。私がベッドに映ると、健治さんはベッドに座った私の隣に座る。そして、健治さんは私の手の上にそっと手を置いた。彼の手が熱を帯びているのが分かった。
「分かってますよね?」。彼はそう呟くと、熱い手で私の頬に触れ、私の顔を振り向かせた。私はこのとき彼の顔がまともに見れなくて、一度、顔をそむけてしまった。心臓が飛び出しそうになるほどドキドキしていた。再び、彼の手が私の頬に触れ、彼は私の唇を求めてきた。
「緊張してますか?」
「はい、してます。」
「美香さんって、色気のある唇してますよね。男がキスしたくなる唇だ。」
彼の唇が私の唇に触れる。一度、唇が離れると今度は唇を強く押し当てられた。私は抵抗せず、それに答えた。
新たに違う時間を刻む時計の針が進みはじめた気がした。唇が重なり合い、お互いに舌を絡めあいながら、私は彼の唾液を吸った。彼は私の浴衣の裾に手をかけると紐をするりとほどいた。浴衣がはらりと落ち、私はすでにパンティ一枚の姿になった。
彼は私を抱え上げ、リビングのソファーの上に運んだ。ソファーの上に私を横たえると、彼は自分の浴衣を脱ぎ、私の上に覆いかぶさってきた。彼のペニスは大きく怒張し、佳奈子の言ってた通りの大きさを誇っていた。それは、一くんのモノよりも大きく、太く、逞しかった。
カーテンの締まっていない窓ガラスは鏡のように、私たちの姿を映し出していた。彼は私に被さり、乳房に唇を寄せ、膨らみを舌で舐め上げ、やがて乳首を口に含んだ。初めて触られるのに、そこはすでに固くなっている。彼は私のパンティを足先から脱がすと、足を左右に広げ、少しの間、アソコをじっと鑑賞してから顔を股間に埋める。彼の舌は私のお腹から臍へ、臍から、敏感な恥丘へと舌は下って行く。彼の舌が小陰唇のビラビラをはじき、蜜口をつつき始めた。
「凄くイヤラシイ形してますよ。味もイヤラシくて美味しいです。」
「いや、だめ、恥ずかしいわ。あっつ、ああ」
初めて抱かれる男に私の秘部を見られ、味見されていることに恥らいながらも、口から淫靡な吐息が漏れてしまう。私はざらざらとした舌が滑る感触に、思わず脚を閉じた。彼は、私の二つの太腿に両手をかけると、強い力で、左右に足を開く。そして、再び顔を股間に埋めてきた。舌は、蜜口の辺りを舐め上げ、その上にある勃起した敏感な肉芽を弄んだ。私は、体の奥底から湧き上がってくる快感に声を上げた。
彼は舌と唇で蜜口や肉芽を弄びながら、壺に指を入れてきた。中指は蜜口の縦線に合わせて動き、小刻みに振動させながら動いていく。人差し指は肉芽をひっかくように、せわしなく動いている。そして、膣穴に差し込まれた2本の指が膣壁の天井にあるGポイントを刺激した時、自分では制御できない声が噴き出した。
「いやあ、あああ」
鏡と化した窓ガラスに二人の絡む様子が映し出される。私は子供が泣きながらいやいやするように、声を上げて首を振った。彼の指と舌は執拗に私を責めた。指は蜜口と肉芽を責めながら、舌で私の全身を舐め上げた。彼の舌は、再びお腹を這い上がり、乳房の膨らみを辿り、乳首を舐め、そのあと喉と首を舐め上げ、顔に這い上がり、頬を舐めていく。
暗闇にだんだんと目がなれてきて、彼の顔が明確に見えだした。私はまさに彼に貪られていた。どれ程時間が経ったのか、もう分からなかった。苦しさか悦びか分からない熱い波が全身を駆け巡り、体は勝手に跳ね上がり、何度も叫び声が噴き出て、やがて私の意識は霞んでしまった。暫くすると歓喜の波が治まり、健治さんが優しい顔で私を見下ろしているのに気付いた。
「美香さん、凄いよ。敏感なんだね。君の身体って」。美香さんと呼ばれただけで、私の身体は敏感に反応した。そう言うと、彼は私の目の前へペニスを差し出した。見慣れた一くんのペニスとは異なって、黒褐色に光るペニスはとても男性的だと思わず見とれてしまった。
「舐めてくれますか?」
「健治さんのっておっきいのね…はい…ンッ…はぁ、ふ…入るかしら?」
私は右手でその幹を握ると、その大きな肉棒に惚れ惚れとしながら口の中へと運んで行った。私は口の中に溜めた唾液をペニスに塗りたくるように、世界で一番柔らかい唇で幹の表面をなぞってあげる。健治さんのペニスは暗がりの中で唾液でテラテラと光っている。大きく膨らんだ肉棒の亀頭は喉の入口にあたるほど深く入っていき、思わず「うっつ」っとえづいてしまった。
十分咥えているのに、まだ目線の先には肉棒の一部が見える。ジュポジュポと淫靡な水音が唇の隙間から漏れ出ても、私はいつの間にか夢中で健治さんの男根をしゃぶるのに夢中になっていた。
頭と脚が互い違いになるように性器の相互愛撫の形になってから、しばらくの間、お互いに性器の愛撫を続けた。お互いに目の前に差し出された熱を帯びた性器に舌を這わせる。健治さんのペニスは最初からの大きさをキープしたままで私の口の中で濡れそぼり、私の開いた脚の奥部ではクンニで大量の愛液を吐き出しながらヴァギナが快楽を堪能している。流れ出る淫汁がアナルまで濡らしている。
健治さんの肉棒は異様に反りあがり、天井を向いている。彼は私の乳房を揉みながら、開いた脚の間に腰を落とし、ペニスで蜜口を探り当て、ゆっくりと肉柱を挿入してきた。
「ああ、ああっつ」と声が自然と出てくる。熱く、硬く、太い存在が私のホールを埋め尽くし、きつく密着している。ペニスは膣穴を大きく広げながら根元まで差し込まれた。最初はゆっくりだったが、そのピッチが一気に上がり、私の中で暴れるように亀頭で膣壁の天井を突き上げてきた。膣の奥に強い圧迫感を感じた。強い快楽の波が押し寄せてくるのが感じられた。膣の入り口から子宮の奥へとと電流が走り、下腹部の奥からムクムクした熱い塊がせり上がって来る感じだった。私は彼の背中に腕を回し、爪を立てながら、振り落とされまいと、しっかりとしがみついた。私は絶頂感を迎え、彼には告げずに静かに絶頂を迎えた。
彼は私の唇を何度なく吸い込んだ。私の唇を求める彼に答えるように、私も彼の唇を吸った。熱い舌を伝って、私の口の中に流れ込んでくる夥しい唾液を私は啜った。隣室では一くんと佳奈子が愛し合っている。隣からはたまに佳奈子のくぐもっと声が聞こえてきていた。そして静かになると、また声が聞こえてくる、これの繰り返しだった。今は、何も聞こえないが、おそらく体位の入れ替えでもしているのだろう。私の妄想は膨らむばかりだった。そして、私の心は快感の渦の中にありながら、不思議なことに冷静に嫉妬に燃えていた。一くんが他の女性を抱き、喘ぎ、その女性を悦ばせていることに一時の安心感も得られることは決してなかった。
彼の腰の動きが速くなり、ペニスが私の中で暴れまわった。私の腰を両手で固定し、モノのように扱い、ピストン運動を速めた。彼の噴出の予感が私にも伝わってきた。私は無意識に、しかし、理性的に言い放っていた。
中はダメ・・外に・・お腹に出して
私に被さっている彼の腰と尻が、動物の本能的な交合の動きを、激しく速めていた。やがて、突然、ペニスが私から抜き取られた。続いて、ペニスの先端から夥しい、熱い白濁の液が迸り出て、私のお腹の上に降り注いだ。同時に、私の体が機械仕掛けのように跳ね上がり、痙攣したかのように、ビクビク震えた。痙攣する腹の上に、一通りの放出が終わると、彼は私の顔に吐精したばかりのペニスを近づけ唇に押し付けた。私は盲目的に、その太いペニスを口の中に受け入れ、舌を絡めた。ペニスは白濁の粘質の液でぬめっており、愛液の酸味の匂いにまみれていた。気づくと私の口からは白い一筋の液体が糸を引いて流れていた。
何も感じなかった。味さえ分からない精液を口内の唾液で希釈しながら、彼のセックスにはまってしまいそうな自分がいることに初めて気づいた。
(続)
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