時計の針は23時を指していた。
部屋の中はクーラーがほどよく効いていて、セックスで流した汗が引くにつれて肌寒ささえ感じるので、二人はシーツの中で丸まって話をした。隣の部屋からはもう何も聞こえなくなっていた。健治さんも佳奈子も、もう寝てしまったのだろうか?
「パラグライダーって結構、難しいよ。明日1日は基礎練習やけど結構しんどいと思うで。」
「一くんも健治さんも私達と一緒の講習受けるの?だって、1回講習受けたんでしょ?」
「受けたのはもう何年も前の話だし、僕も健治も美香たちと同じレベルからスタートするよ」
「そう・・・・もう健治さんたち、寝たのかな?」
「何も聞こえないね・・寝たんじゃないの。まだこんな時間だし、隣の部屋に遊びに行く?」
「いいわよ、もう。明日のために私達ももう寝ましょう。」
「なあ、、美香。スワッピングの話だけど、本気にしてる?」
「ううん、冗談だと思ってるけど。」
「今日さ、健治と風呂入ってるときに、健治が言ってたんだけど・・佳奈子さんとも美香とも、二人ともとしたいんだって・・エッチ。健治、美香のこと、結構、気に入ってるみたいだよ。美香さんって綺麗だね、なんてしきりに言ってたし。」
「そうなの。で、一くんはなんて答えたの?」
「そう・・だね。いいんじゃないの・・って。俺はいやだなってハッキリ言えば良かったかな?」
「まあ、いいわ。明日、そういう雰囲気になったときに考えるわ。」
一時、静かな時が流れる。私は枕元のクーラーのリモコンを手にとり、室温を2度ほど上げる。尿意を感じたので、私はシーツから出ると、床に落ちているパンティとブラジャーを拾い、身に着けてからトイレで放尿した。トイレから戻り、ベッドへとうつ伏せになる。うつ伏せになった私に一くんが覆いかぶさってきて、私の首筋やうなじにキスをした。そしてそのまま私の髪の中に顔を埋めた。彼の縮こまったペニスが私のお尻にちょこっとあたり、そこだけが妙にくすぐったくて私は思わず笑ってしまった。
私はシーツを跳ね上げる。「ねえ、小さくなってるわよ、ここ」。
一くんの一物はさっきまでの勢いが嘘のように小さくなり、亀頭や幹の表皮には幾つもの皺を作っている。
「いちくん、私って、男の人の小さくなっているペニスを見るのが好きなの。そして、そこからムクムクって大きくなっていくのを見るのが好き。」。手を伸ばし、私は一くんのペニスを掴んだ。ペニスは私の手の中で皺を伸ばしながら、鎌首をもたげ上げつつ固くなっていった。
「これこれ、男のここって面白いわね。また大きくなってきたわ。可愛いわよね。オチンチンって。」
一くんは全裸でベッドに横たわっている。ペニスが大きくなっていくのを見ながら私はペニスを手でしごいてあげると、そのうち、またさっきまで私を犯していたペニスの大きさへと再生した。一くんは私の下半身へと手を伸ばし、指先に力を込めて、私に足を開くように促す。私は少しの抵抗もせず、太ももを開き、足を開いていった。指先が蜜口から中へと入り、入り口の天井を擦り始める。壺の内部はまだ濡れていて、さっきまでの熱さを保っている。少し鈍感になっているとはいえ、いつものようにGスポットを刺激されると強烈な快感が下腹部を熱くした。気を許していた肉芽は被っていた皮を脱ぎ、赤みをもって勃起している。
「うっつ、ああ」
彼は私の恥丘の肉芽をつまみ、いたぶられたので、私は思わず嬌声を上げてしまった。
「また濡れてるよ・・美香の身体って敏感だよな」
「いちくん、またするの?もうエッチはいやよ。」
「俺のを大きくしといて、何なんだよ。さあ、俺の顔の上に乗ってくれるか?」
彼はなぜか私が彼の顔へと騎乗位になるように懇願してきた。
「美香、さあ、足を開いて。またがるんだ。そう、腰を下ろして」
「こう、これでいいの?」
「そうだよ。さあ、俺の鼻に美香のオマンコをこすり付けるんだよ」
正直、もう今からのセックスは嫌だった。挿入されても断るつもりだったが、彼が今更、妙にサディスティックな性欲を解放しはじめたのが不思議で仕方なかった。一くんって、もともと匂いフェチだから。ふと、そんなことを思いながら、私は彼に言われるがままに鼻へと蒸れた秘部をこすりつけた。彼の鼻先が私の蜜口に当たり、それはまるで小さなペニスで蜜口をつつかれているような感触だった。
私のヴァギナを一くんは物珍しそうに眺めている。私は思う。男がヴァギナに溺れるのは、その独特の形状が男心をくすぐるんだって。小陰唇のビラビラの誘惑、その形は見ようによっては歪だけど、そこから放たれる女の匂い、女の性器にしかない形状はエロスの根源だと思う。
「いい匂いだ。さっき、美香、トイレ行っただろう。おしっこの匂いもするんだよ。たまんないよ。」
彼の鼻腔にはおそらく愛液とおしっこが混ざった匂いが漂っているのだろう。彼は私の股間の下で顔を左右に動かしながら、尖らせて固くした舌先で割れ目をなぞり始めた。その舌先は蜜口全体をなぶり、肉芽の下の尿道管への愛撫へと変化した。そして、「あっつ」と思った瞬間、残っていた尿が勝手に尿道管から溢れてきた。
「やだ、おしっこなの?潮なの?」
「おしっこだよ。だって尿道管から出てるもの」
恥ずかしさで腰を動かし、彼の顔から逃れようとしたけど、彼は私のお尻をしっかりとつかんで離さない、それどころか、彼は染みだした尿を口の中へ受け止めている。
「だめ・・やめて」。身体に力を入れたとき、新たな快感のせいか、石清水のようにチョロチョロと流れ出ていたおしっこが一瞬、大量に出てきて、一くんの顔に降り注いだ。シーツは放尿されたおしっこで濡れ始める。溢れてくる尿を彼は口の中へと含むと、吐き出さずに飲み込むのが分かった。尿を飲み込むと、彼はまた私の蜜口に舌先をあてて、弄び始める。放尿はすでに止まっていたが、彼の行為を確認した私の身体は熱くなり、蜜口はその熱でさらにヌメリを帯び始めた。
妙な感覚だった。不思議な快楽とでもいうのか、私の身体は熱で溶けそうになり、嗜虐的な感情と、彼の私への愛情を歪な形で感じ、それは私の悦びへと変わった。その意識が私の身体を支配し、快感の渦が身体を駆け巡ったのを感じ、大きな声を部屋へと響かせてしまった。
私は彼の顔から腰を外すと、彼の胸の上へとなだれ落ちた。そして、身体の奥底から湧き出す彼への愛情で狂ったように彼の唇を貪った。唾液の交換をしながら、交じり合った唾液が私の喉の奥へと流れ込んできた。
****************
シーツは汗や尿でところどころ濡れて、そこだけ妙に冷たくなっている。一くんの一物はすでに元の小さなキノコへと変化している。しばらくの沈黙の後、一くんが喋り始めた。
「美香、ゲレンデのところに今はクローズのロッジがあるんだけど、明日の夜、そこのベンチでセックスしないか?」
「いいわよ。楽しみにしとくわ。」
(続)
※元投稿はこちら >>