小学校のプールなので、更衣室は最小限の大きさだった・・・。
普段は先生達が使う位で、子供達は教室で着替えていた。
今日は子供達は家から水着を着て登校していたが、私達保護者はそんな訳にはいかない。
教室の一つを借りて、保護者の更衣室が用意されていた。
高学年の女子生徒も一緒に着替えるように学校から注意されていた。
低学年だったが、私の娘は私と一緒に着いて来てしまう・・・。
お父さん達は、プールの更衣室を使っていた。
みんな水着に着替えて、プールサイドに並んで準備体操を始める・・・。
水を汚さない為に、サンオイルも日焼け止めも使えないので、大抵のお母さん達は
薄い上着を着ていた・・・。
今年初めて参加した私だけは、競泳水着と言う出立ちでお父さん達の視線を集めてしまう。
朝から気温も高く、ジリジリと照り付ける太陽光は容赦なく私の肌を焼いていく・・・。
薄い上着を持ってこなかった事を後悔する。
しかも、他のお母さん達は水にすら入らなかった・・・。
私は水に入らなければ、余計に焼けてしまうと思い下の子と低学年の子達と浅い方で水遊び
的に入水していた。
お兄ちゃんはと言うと、話してくれた女の子が気になる様で私から離れて女の子の方に
遊びに行った、その女の子はお父さんと一緒に来ている様で、ちょっかいを掛けるお兄ちゃん
に手を焼いている様だった・・・。
仕方なく、私はお兄ちゃんを連れ戻しに行った。
『すみません・・・うちの子がご迷惑かけているみたいですね・・・・』
『あ、お母さんですか・・・迷惑なんて・・・』
(おお、さっきの競泳水着の人の子供だったのか・・・)
『お兄ちゃん・・・あっちに行きましょう・・・失礼しますね・・・』
『いやあ、子供同士仲良く遊んでくれれば良いですよ・・・今年初めてなんですね』
(嫁さんに押し付けられて、仕方なく来たけどラッキーじゃない・・・)
『はい、下の子が今年からは入学したので、初めて参加しました・・・他のお母さん方は
あまり、水には入らないんですね・・・日焼けしちゃうからかな?・・・・』
『そうですね・・・お互い子供の相手も大変ですね・・・ははは・・・』
(しかし、胸でけえなあ・・・さっき見たけど、ハイレグだったし、とても二人産んだ様な感じには・・・
あ、いけねえ・・・勃ってきちゃったよ・・・)
お兄ちゃんは私たちの会話から、自分達の事は関係ないと思ったのか二人でその場を離れてしまう。
私とその子のお父さんだけが、その場に残された・・・。
『あ、そうだ!僕の持ってきた日除けテント使って下さい・・・ずっと水に入ってる訳にもいかないでしょう』
(何かきっかけが・・・そうだ、テント・・・)
『ええ・・・ありがとうございます・・・・』
私はなんの警戒心もなく言葉に甘える事にした。
時間的にも一度、休憩の時間になる・・・プールサイドに上がろうとするが、深い部分になっていた為
上がる事が出来ない、手摺のある所まで移動するしか無いと思っていた。
『ああ、上がれないんですか?・・・お手伝いしましょうか?』
(これって、チャンスじゃない・・・)
あの子のお父さんが、先に上がって手を差し伸べてくれた・・・・。
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