その足音は、目の前で止まった・・・。
『ちさと・・・どうだった?・・・ちゃんと感じてた様だが・・・』
『あ、その声は・・・お義父さんだったんですか・・・本当に心配してたんですよ』
『それはすまなかったな・・・こう言う嗜好も面白いと思ってね、夜は流石に・・・』
お義父さんはそう言いながら目隠しと、手の縄を解く・・・・・。
種明かしをして、私が心配していた事に謝ったくれた、もし夜にしていたらこんな事も
有ったかも知れないと思うと怖くなってしまう。
私は衣服を整えて、外でお弁当にしましょうとお義父さんを誘う・・・。
もうお昼もとっくに過ぎていた・・・。
そして、お弁当を食べ下山を始めた、日差しの傾きかけたハイキングルートに戻り
駐車場へ戻る頃には、もう辺りは夕日が差し込んでいた。
なんだかドキドキした一日、帰りは私が運転すると言ってお義父さんは後部座席で
見てる間にウトウトし出した、やはり少し無理をしていたのだろうとそっとしておく
でも、本当に今日の事では肝を冷やした、あんな事をお義父さんが考えていたなんて
全く気付かなかった・・・最初は抵抗した私だったが、開発された身体はどんな事でも
受け入れてしまうのか・・・夫との夜の営みで満足できるのか・・・。
そんな事ばかり考えてしまう・・・もうすぐお義父さんと離れなければならない。
その日は着実に近付いていた・・・。
家に帰って、食事をしてお風呂に入って二人とも疲れていたのかベットに入るとすぐに
眠りに落ちる・・・。
そんな新婚夫婦みたいな日々は、お義母さんの退院で幕を閉じる。
今日は、お義母さんの退院の日・・・お義父さんと二人で病院に迎えにいった・・・。
二週間強の入院生活で、まだ家事など助力が必要と言うことで週末まで、私は居ることに
なった、お義父さんとお義母さん、私での三人生活が始まる・・・。
さすがに、お義母さんの前でお義父さんと親しげにするのは、申し訳なくあくまでも介助
している体を装う・・・お義父さんもお義母さんも嫉妬するほど仲が良く私の割って入る
隙など有りはしない・・・やはり、私達には足りないところを満たしあっただけ・・・
お互い元の鞘に収まる事が最善と自分に言い聞かせる・・・。
週末まで、二人の世話をして私は荷物をまとめて帰る日になった。
夫や子供達の待つ家に帰る・・・あれだけ嫌だったこの家を離れて・・・・・。
今となっては、幻の様な毎日の連続だった。
明日は子供達に精一杯甘えさせてあげよう・・・一番の迷惑を被ったのは子供達だ。
そんな事を考えながら、玄関先で手を振る二人を見ながら、車を走らせた・・・。
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