今日は一日お義父さんと過ごす予定だった・・・。
私なりに調教されるのにも慣れてきている事を恥ずかしくも思う・・・。
でも、あれだけあった欲求不満が今では全くと言って良いほど消え去っていた・・・。
今日はいつも家で燻ってばかりはいられないと、お義父さんはハイキングにでも行こうと言って
準備を始める・・・きっと普通のハイキングではない事は薄々思っていたが気分転換にもいいと
朝ごはんを終えて、お弁当を作り出していた・・・おにぎりにおしんこ、お茶だけの質素な物。
車で少し走れば、秋は紅葉で観光客がたくさん訪れるが、今の季節深緑で覆われる森は余り人出
は少ないゴールには滝のあるハイキングコースが整備されている。
今日は私の運転で家を出た、少し走ると緑がだんだん濃くなって行く・・・小川のせせらぎが
聞こえ始めると、秋口には人の溢れる茶屋が見えて来る・・・その先の駐車場に車を停めた。
軽いハイキングと言われて普段着で来たので、強い日差しが眩しい・・・。
茶屋でお義父さんが、麦わら帽子を買ってくれた、お義父さんはタオル鉢巻きでハイキング開始
私が先を歩き、お義父さんが後ろに着いてくる・・・。
『ちさと・・・もうへばったんじゃないか?・・・』
『違いますよ・・・お義父さんがお尻ばかり見ているから・・・』
『見ているから・・・なんだ?・・・』
『意地悪・・・』
徐々に空気は澄んで、どこからか滝の音が聞こえ始める・・・。
『この近所に、昔リゾート開発して倒産した大きな廃墟があるんだよ・・・
今は立入禁止になっているが、夜になると獣達が群れを作って走り回っているんだ
若い奴らは肝試しとそこに侵入しているみたいだが、そこに放置されたらどんな感じ
だろうねえ・・・丁度そこの分岐点を右に曲がればそこに行ける・・・』
『いやですよ・・・お義父さん、今日はハイキングでしょう・・・』
『でも、どうだ?・・・誰かに見られてるかも、見られてないかも・・・スリリングだと思わないか?』
そう言って、私たち二人はハイキングコースを外れてしまう・・・。
※元投稿はこちら >>