「確かにゆっくりと移動した・・・・無意識にバレたらまずい気分になってたから・・・
だから、少しずつ近づいていった・・・足が木の枝や砂利を踏むたびに立ち止まった・・・
けど、だからってそんなに時間は経ってない・・・あの距離で、そこまで時間がかかるわけがない・・・」
佐藤は、まるで言い訳でもするかのような雰囲気で話した。
当時の緊張を思い出したのか、その顔には汗が滲んでいる。
少し強張った顔でテーブルの上のグラスを睨んでいる。
「で・・・窓の下まで近づいて、ゆっくりと頭を上げたんだ・・・
俺は、中を見た瞬間・・・悲鳴を上げそうになった・・・
全身が強張って、うっかり悲鳴を上げそうなほどビックリしたんだ・・・」
俺は高校にいた用務員の姿を思い浮かべていた。
でっぷりと腹の出た、作業服を着た中年男・・・45歳・・・いや、もっと年上だったか?
少なくとも当時、自分の父親よりも年上だっただろう。
額から汗を垂らしながら、植栽を剪定したり校門や校庭を掃除する姿。
そんな光景を思い浮かべている俺の前で、佐藤が言葉を続けていった。
「アイツ・・・跪いてたんだよ・・・床に跪いてた・・・ニヤニヤと笑って立ってる用務員の前に跪いて・・・
山崎と用務員・・・2人のチンポを咥えてた・・・」
「えっ・・・」
佐藤は 思わず声を上げてしまった俺に視線を移した。
そして、強張った顔のままニヤリと笑うと、さっきまでよりも少し楽しそうに話していった。
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