~③小泉のハプニング
階段から誰か来ないか常に気にしながら・・・
【いいですよ全然もっと近くで見ても】と私は、遠慮がちに此方を気にする高齢男性に声をかけた。
私にそう言われると高齢男性は上着をめくったままの小泉さんの乳房や身体を間近から後ろに周り込んだりと見回し始めた。
【や~~すごいいい身体した奥さんだね~】
【そっそんな事・・んっ、ないですよ(笑)】
ジロジロと高齢男性に身体を見られながらそう話すと、少し感じた様子で小泉さんは私の方を見ると笑って答えた。
そして高齢男性がスマホを取り出し記念に小泉さんの身体を撮りたいと言い出すと、小泉さんが快く承諾すると私は代わりに撮りますと、スマホを借りると一枚だけ撮って返した。
【顔はごめんなさいね】
【いやいや、ありがとうございます。じゃ私はこれで・・】高齢男性がそう一言いうと、足早に階段を下りて行った・・・・。
そして小泉さんはススッと上着を下ろし何事も無かったように振る舞って私の腕に捕まると、【うふふふ、面白かったぁ~あはははは】と、終始不安気な私に大笑いしていた。
【いきなりビックリしたよ、マユミさん。】
【ね~~ドキドキ興奮しちゃうねっ!】
そう話しながら建物を出た。
午前11:40分。
駐車場に停めてあった車に乗り込み私の家へ向かう途中、【ねねっ、あたしの家に来てみない?うちの人いないし。】
【俺は別にいいけど。一回家戻っていい?】
私は突然の小泉さんの言葉に一瞬戸惑ったが、この日から旦那も検査入院で数日は不在なのを考えると断る理由は無かった。
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