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いつかの春先。いつもの名曲喫茶で待ち合わせをした。二人にはルールがあった。それは、地元では絶体に会わないこと。会うのは京都ということ。 阪急、そして京阪を乗り継ぎいつもの喫茶店へ着く。
喫茶店の扉を開ける。今日はジャズではなく、クラシックが流れている。いつも座る一番西側の席が空いてるのでそこに座る。まだ有香は来てない。 ブレンドコーヒーを注文し、店内に流れるクラシックに耳をかたむける。店員さんに、
「今日は誰の曲ですか?」と聞くと、
「シベリウスです」と答えがかえって来た。
10分ぐらいして、有香は店に現れた。トレンチコートを脱ぐと、スレンダーな身体が露になる。 膝辺りがスリムなタイトスカートにニットを合わせたスタイル。スカートはレースになっている。
有香はいつものようにアメリカンコーヒーを注文し、いつものように「ここ、いつきてもいいわね」と言いながら、席に座ると「これ誰の曲?」といつものように聞く。
「さっき、聞いたけどシベリウスらしいよ」と答えると、「あっ、そうなんや、何て曲だろうね」といいながら可愛い笑顔で微笑む。
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喫茶店でいつものように結構長い時間を過ごした。有香の顔を見つめる。 誰に似てるんだろ?渋野日向子?かな。 クラシックを聞きながら、有香はいつも、クラシックの奥深さみたいなことを語ってくれた。
「どうしてそんなに深い話ができるの?」って聞いたことがあるが、
「クラシックを好きな人、かじった人だったら、これぐらいは誰でも知ってるわよ。不思議なことではないわ」と有香は答えた。
もう夕方になってきた。店を変えるため、喫茶店を出て、高瀬川沿いを歩き、木屋町通りのいつものワインバーに立ち寄る。人気店だが今日はすぐに入れた。立ち飲み形式の粋なバー。そこで有香はいつも好きな白ワインを注文する。 ワインを飲みながら、徐々に有香の頬が赤身を帯びてくる。ワインを飲む有香の横顔が堪らなく可愛い。ワイングラスに掛かる唇が色気を帯びている。 僕は有香の腰にするりと手を回しながら、二人でワインを口に運ぶ。
ワインバーを出て、二人で木屋町を歩く。
「夜風が気持ちいいわ」と有香は呟く。
僕は「◯◯のチビ餃子、食べに行く?」と聞く。
「一くん、もうお腹一杯よ…もう無理」
ワインバーを出て、木屋町から先斗町まで歩き、腕を組むと、何も言わず、いつものラブホテルに入る。
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僕が有香を抱くのはこれで何回目だろうか?覚えれないぐらい抱きたい気持ちはあるが、多分、今日で6回目ぐらいだと思う。
ホテルに入るとすぐに抱き合う。二人がセックスするようになってから何となくこういう感じになった。別に早く抱きたい、抱かれたいという理由ではない。有香が部屋でゆっくり寛ぐことを何となく拒絶したからだ。おそらく、非日常的な空間でゆっくり寛げるという気持ちになれないのだろう。
「ラブホテルはセックスをするために来る場所」
それが有香にとってのラブホテルという空間なのであろう。部屋に入ると、有香はトレンチコートをハンガーに掛けると、裸になる前は決まって、「電気消してくれる?」と言う。
部屋の電気を消す。いつものように直ぐにスカートを脱ぎ、上着を脱ぐと、ベッドにそのまま潜り込む。
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僕も裸になり、ベッドに潜り込む。有香を抱き締める。とっても暖かい温度が肌に伝わる。 ベッドに入ると、いつものように少しだけ部屋を明るくする。掛け布団を剥がすと、薄明かりの中にほんのりと有香の身体が見える。白い肌の上にはピンクのブラジャー、ベージュのパンスト、そしてその下にはピンクのパンティが見える。ブラジャーを外す。Cカップの程よいバストが現れる。その形は垂れることなく、たっぷりの弾力を保っている。
「きゃっ」という声が漏れる。手が冷たかったみたい。
ゆっくりと両方の乳房を揉みながら、もう既に固くなった茶色がかった乳首に舌先を這わせる。有香の乳首の感度はもの凄く高い。乳首を吸い上げられると、小さいが甘い吐息が漏れる。乳房を手で遊びながら、たっぷりと唾液を付け、舌先で乳首を攻め上げる。
「あっあ、いいっ、イキそう」
吐息が漏れる。
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「ああっ、もう止めて…(いや、止めないで)」
言葉とは裏腹に気持ちいい感覚が、身体の頭から足先までビリビリと走る。身体が痙攣する。足先まで快感が突き抜ける。 言葉がでない。
「お昼からそこ洗ってないのに…オシッコもしたのに…恥ずかしい。いやじゃないの?」
一くんからは「シャワーは絶体ダメ」と言われている。だから「汚いのに…」と思いつつ、すごく心は裏腹に「もっとして…そこ、もっと…吸って」と言っている。カラダがヤバい。弾けそう。気持ちいい。
「いい匂い。たまらないよ。ここが好きなんだよね…いいな~気持ちいいんだろ。後で俺にもしてよ。」と言いながら、クリトリスを舌で刺激される。太い男の二本の指でヴァギナを濡らし上げながら、器用に舌先でチュっとクリを吸い上げられる。もう一方の指で固くなった乳首も刺激されている。
クリトリスはもう完全に気持ちよさで勃起している。
(あっ、この人、本当に上手い。夫とは違うわ。)
男が与える刺激が身体を貫く。足が男の思うがままに開いていく。
「見られてる。いやっ、いい~…ねえねえ、そこ好きなの…気持ちいい…恥ずかしいわ。 あそこ(クリトリス)、どうなってんの?わかんない。でも私、あそこと乳首が本当に弱いの…刺激されたらもう本当にダメ。」
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「私あんまり、得意じゃないんだけど。」
ぺニスを咥えながらいつもそう思う。ぺニスを口の中に強めに押し込んでこられる。頬の内側にぺニスの先が当たる。
「どう、気持ちいい?」と聞くと、「気持ちいいよ」っていつも言ってくれる。
でも、どうなの?私、あんまりフェラって得意じゃないのよ。夫にも最近、誉められたことないもの。
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お饅頭のようにプックリと膨らんだ大陰唇。もう何度となく夫のぺニスを咥えてきた二つの小山は、色素沈着していて薄黒く染まっている。 ぺニスの先をヴァギナの割れ目にあてがい、クリトリスを刺激する。ぺニスを入れるようにしながら、割れ目の辺りにぺニスの先を漂わせる。 少しぺニスの先を入れる。
「あっ」という吐息が漏れる。 「さあ、これからだ」。
この瞬間がたまらない。勃起したペニスをヴァギナにねじ込んでいく。有香のいいところは、子供を2人出産している割には、ペニスのインサート開始から締まる感じが長続きすることだ。
「旦那とどっちが大きい?」と一度聞いたことあるが、「あなたの方がずっと大きいわ」。
「旦那のペニスの大きさになっているのか?」 ぺニスを奥へとねじ込んでいく。有香の暖かいヴァギナにみっちりとペニスが収納されいく。
「締まるよ、、とっても気持ちいい。」
「あっ、あああ、大きい・・のね。いいわ、ちょっと、動かないで、だめええ!」。
その言葉を聞きながら、あえて意地悪く腰を振る。 ペニスの先が有香の肉壁の内側をゴシゴシとこする。
「旦那とどっちがいいんだ?言ってみて?」
「いや、うっん、あっっん、そんなの言えない…あああん」
イク前の物静かな喘ぎ声から変わり、有香は悲鳴のような喘ぎ声を上げ始める。腰の動きが早まる。もう既に僕も射精感を迎えつつある。
「あああ!イク~」
耳元で絶叫するような歓喜の声が聞こえた。
(続)
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