藤井さんは40代半ばということもあって、落ち着いた紳士的な感じの方でした。
背はそれほど高くはありませんが、日焼けしてがっちりしたスポーツマンタイプの男性です。
フロントにコンシェルジュのいるマンションもグレード感があり、生活レベルの高さが感じられました。
明るくて広いリビングのソファーに向かい合って腰掛け、しばらく他愛のない話をしましたが、藤井さんはお話が上手で私の緊張を少し解いてくださいました。
「ところで僕で何人目ですか?」
「え?」
突然聞かれてなんのことか一瞬わかりませんでした。
男性に貸し出された経験を聞かれているとわかって一気に緊張し、顔が真っ赤になりました。
俯いて「三人目です、、」と小さな声で返すのがやっとでした。
藤井さんに「隣に行ってもいいですか?」と聞かれ、「はい」と頷きました。
藤井さんは脚が付くくらい近くに腰掛けられました。
もう心臓が破裂しそうです。
「静子さんのように清楚できれいな方が、二人もお相手させられたなんて。すごく興奮します」
「お相手だなんて・・、恥ずかしいです」
体が熱くなっていました。
「明日まで僕の妻になってくださいね」
「・・・はい、、私なんかでよければ」
「嬉しいです、こんなに美しくて若い妻を持てるなんて」
(ああ、私また初めてお会いしたばかりの方に体を・・・。私には持ち主がいるのに)
「美しくなんてありません」
「いいえ、とてもきれいです」
抱き寄せられました。とても自然で慣れていらっしゃる抱き寄せかたでした。
耳に唇をつけるようにして「ゆうべ、愛されましたね」って。
耳に息がかかり、体の中に火がついてしまいました。
「知りません、アンッ」
私、濡れていました。
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