あくる朝、いつもの休日と同じように主人と朝食を摂りました。
二人とも少しぎこちない。
今日、私は主人の希望で別の男性に貸し渡されて、その方の自由にされます。
何をされるのかは知りません。
でも何をされるのかは分かっています。
何か目の前がスカスカになって、どこにもつかまる所がないような不安な気持ちです。
普段着でというお相手の藤井さんのリクエストがあったので、ニットの半袖の上にサマーカーディガンを羽織り、下はプリーツのロングスカートにしました。
下着は主人との営みの時によく着けるレーシイなものを主人が選んでくれました。
パンストを履きながら、このパンストも下着も次に脱ぐときは藤井さんの手で脱がされるのかな、それとも藤井さんに見られながら私が自分で脱いで全裸を見せなければいけないのかもって、いろんな思いが胸に押し寄せてきました。
主人に見送られて玄関を出るの、なんだか恥ずかしかったです。
「行ってきますね、、、」
「うん、気を付けて・・」
「じゃ・・」
「じゃ・・」
藤井さんは40代半ばの方で、独身だそうです。
お会いするのはホテルではなく、藤井さんのご自宅マンションで、うちから車で30分ほどの所です。
うちには藤井さんが手配してくださったタクシーが迎えにきました。
藤井さんはどんな方だろう。
私がどんな風になることを主人は望んでいるんだろう。
このまま途中でタクシーを降りて逃げ出したらどうなっちゃうのかな。
そんな不安に心をザワつかせている間に、車は藤井さんのマンションに着いてしまいました。
明日まで私、藤井さんの一夜の夜伽を務めるんです。
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