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「ノンちゃん、少しだけここに入ってて」
さっきまで、リビングで走り回ったり、浴室に来ては、二人の情事を眺めてた愛犬の柴犬ノンをケージに入れる。
ソファーの前にヨガマットをひく。
ヨガマットの上に大きめのバスタオルを被せ、その上に寝転ぶ。
上から平島さんに見つめられるので、
「恥ずかしいから、早く来てよ」
頷くと、平島さんは私専用のマッサージゼリーと私専用のビッグサイズのバイブを枕元におくと、すっと私の横に寝転ぶ。
平島さんはゼリーを手の平にたっぷりと含ませると、慣れた手つきで私のアソコにゼリーを塗る。
そして、指先が柔らかい部分に押し当てられる。カラダがまたもや、ピくっと反応する。クチャクチャとした湿った蜜音がする。私の腰はマットの上で艶かしくくねり始める。
陰唇の狭間からとろみのある蜜が沸きだし、ゼリーと混じる。
クチュクチュという音がして、平島さんの指が縦溝に吸い付くように這っている。
平島さんは私のお尻を少し持ち上げると、脚を広げ、女の源泉に唇をつける。
「なんて、美味しいんだ、奥さんのここ。柔らかいし、キレイだし。」
平島さんはぷっくりと膨らんだ私の一番敏感な陰核に唾液を塗りつけ、さらに舌を尖らせて、舌を膣口に差し込む。
「す、すごい、はん、あふっ、平島さん」
頭の芯がしびれ始める。
「じゃあ、次は」というと、平島さんはバイブにゼリーをたっぷりつけると、それをインサートする。
バイブをテンポよく抜き差しされ、バイブの2/3ぐらいをぐっと奥に入れられた瞬間、快感が頭を突き抜ける。
「この、あたり、だったよな、奥さんの気持ちいいところ。」
おそらく子宮口の辺りにある何か。男性のオチンチンじゃ、届かないところ。バイブのカリがその部分を通り過ぎる度に、ズキュんとした快感がカラダを抜ける。カラダがのけ反り、私は自然に腰を動かし始める。
「ああっ、熱い、何かが擦れるの…何、気持ちいいいいっっ」
バイブにスイッチが入る。私のなかで、ウネウネと動きだす。
平島さんはバイブをコントロールしながら、キスをしてくる。
バイブの抜き差しで膣壁の3箇所の気持ちいいスポットが刺激される。
「平島さん、イクっ」
私は平島さんの目を両手で隠す。
カラダが硬直し、下腹部に痙攣が走る。
平島さんの腕を握り、爪をたてながら、オーガニズムを迎えた。バイブを抜かれた瞬間、あまりの気持ちよさで私の中から潮が吹く。
マットにひいたバスタオルには、ゼリーとも、私の愛液ともわからない大きな濡れた染みができている。
「ねえ、平島さん。少し休憩させて。疲れたわ」
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「まだ、帰らなくて大丈夫なの?」
「ああ、大丈夫だから」
私は平島さんの上にまたがり、ぺニスを掴む。
「あっん、まだ、こんなにおおきいのね」。
上から平島さんを見下ろしながら、得意の甘えたため息を平島さんへ聞かせてあげる。
そして、ぺニスを女口にあてがうと、ゆっくりと腰を落とす。大きな肉棒がすっぽりと収まり、見えなくなる。二人の陰毛が混じりあい、そこが大きな黒い塊のように見える。
少し腰に力を入れる。
「うっ。締まる」
「熱い。平島さんの、すごく熱いわ」
平島さんの腰が上下し、回転するたびに、膣壁と肉棒が擦れあい、たまらない快感が押し寄せる。
部屋の電気を消してあるが、リビングのカーテンの隙間から差し込むガーデンライトの灯りが二人の艶かしい光景の陰影を写し出す。
平島さんの息が荒くなる。発射の準備は整っている。ゆっくりとした腰のストロークに変わる。
男根の出し入れが大きくなる。
カリが膣壁をまさぐっている。
たっぷりとまだ楽しみたい、という気持ちが伝わってくる。
だんだんと腰の動きが大きくなり、そろそろフィニッシュを迎えようとしている。
「はああっん、いい」
窓の外に聞こえんがばかりの声。
リビングのダイニングテーブルがガタガタと音を立てる。今まではっきり見えていた床の模様が視界から消えかかる。
平島さんは上半身を起こすと、私を抱き抱え、クルリと上下が変わり、正常位の体位へと変化する。
唇と唇が重なる。今さらながら、イクまえのキスって最高。
「美香、美香、イクよ、イクよ。いいかい」
「来て~、私もイク~、一緒に…ねぇっ、ああ、もうダメ~」
「おれも、…ううっ」
二人の肌と肌が重なる。溶け合うような感覚。
「うっ」という短い吐息と共に、私のお腹へ白い精液がたっぷりと撒かれる。
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ガーデンライトの暖かい光が差し込む暗い部屋の中でしばしば抱き合った。寝てしまいそう。
「しまった」
私、思わず大きな声出しちゃった。
「びっくりするやん。どうしたん?」
「だって、部屋の電気消えているところ、奥さんに見られたら…ああ、ヤバい」
もう、後の祭り。知らないわ。
(続)
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