<ラスト>
まあちゃんの近所の駅から新大阪駅までは新幹線を使えばすぐに到着する近距離なので、車内では旅行気分に浸るわけでもなく、窓の外を流れる景色を楽しむわけでもなく、ただぼうっと外を見つめていた。
「長かったな。3カ月が。」
まあちゃんの家に着いてから、今日まであったことが走馬灯のように頭の中を駆け巡る。バックから本を取り出す。ホームで朝陽くんから渡された本。少しだけ読むつもりでペラペラと捲ると中に折り畳まれた小さな手紙が入っていることに気がついた。
手紙に目を通す。
「ふふっ、なにそれ…笑うわ。まあいいけど」
思わず笑ってしまった。そして、それをまたパタッと本に戻す。過去の余韻に浸りながら新幹線を降り、スーツケースを引きずりながら改札口に向かう。駅まで迎えに来てくれていたパパが改札口の外に立っていた。
「お帰り。久しぶりやな。長かったぞ。3カ月が」
それがパパの第一声。
「ただいま。パパ。少し痩せた?」
私はパパに腕組みをしながら、手のひらに感じる久しぶりのパパの肌の感覚が嬉しくて、目の端が少しだけ潤んだ。
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久しぶりの我が家。やっぱり最高。落ち着くわ~。今日から広い部屋、そして広いベッドで寝れる。でも、家の中、明らかに汚くなってるわね。足の裏にも埃が付くし。まあ、仕方ないわね。パパなんて私がいないと本当に何もできないし、しない人だから。
その日の夜、早めに夕食を終え、早めのシャワーを浴び、いつもの時間よりも早くベッドに入り、パパに抱かれた。もうすぐ生理なので、エッチの途中、それが少し気になったけど、最後まで大丈夫だった。激しく1回戦が終わる。息が切れ、大きく上下するパパの胸に顔を置いて、乳首をいじりながら、いつものようにピロートークをする。
「美香、気持ちいい。やっぱりお前のオマンコはいい。3カ月、オナニーばっかりしてたからな。生はいいよ」
「パパ、気持ちいい。私も…ねえ、今日はいっぱいして」
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「いいいい、いい~、あっ、あああん、パパ、パパ~、もっと、もっとして、気持ちいい、きて、むちゃくちゃにして」
そのとき、テーブルの上でプルプルっと私のスマホが鳴る。スマホに出る。
「まあちゃん…うん、うん、わかった。パパに伝えておく。じゃあね。うん…適当に。はい、お休みなさい」
スマホをベッドサイドのテーブルに置く。
「まみか?なんて?」
「ありがとうって、パパに伝えておいってって」
「そうか…また明日、電話しとくよ。それよりも美香…足、開いて…夜は長いぞ…可愛がってやるからな」
………………
「あっ、あああん、パパ、パパ~、ついて、オチンチン気持ちいい、オチンチンでオマンコついて、あっ、あああん、いい、いいいい、いいよ、いっちゃう、いく、いく、イグ~」
「美香~ああ、ほら、ほら、うっつ、いいぞ、いくぞ、いくぞ~、美香~」
スマホは通話中のまま。スマホの画面には、「朝陽くん」の文字が光っている。朝陽くんからもらった手紙にはこう書いてあった。
「旦那さんとのセックス、聞かせてください」
(終)
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