<ラスト>
喉が乾いていることに気付き、テーブルの上の冷めたコーヒーを一口飲む。コーヒーカップをテーブルの上に置き、ベッドに横たわる一くんを見つめる。
「汗かいちゃった…シャワー浴びていい」
「終わったら、好きなだけ浴びていいよ。匂いを消して帰らないとね。一緒に入ろうよ。でも、今はだめ。匂いが消えちゃうから」
(そう、ふふっ、本当に可愛いんだから。)
「もう始める?」
2回戦開始。
一くんはパンストをするりと脱がしてくれる。脱がされたパンストをテーブルの上に置くと、カバンの中から、30デニールの黒パンストを出す。
「これ履いてくれる?履いたらそこに立ってみて。」
30デニールのパンストから、私の薄いデルタ地帯がいやらしく透けて見える。
「キレイだ…美香って足が本当にキレイだね。それにお尻の形がキレイだよね」
「そうかな?」といいながら、くるりと反転し、私の自慢のお尻を突き出して見せてあげる。
「カラオケのときみたいに足コキしてよ?」
一くんはベッドに仰向けになる。1回戦を終えたばかりの肉棒はまたもやその勢いをつけて、天井に向かって直下たっている。
(素敵。期待しちゃうわ)
私もベッドに上がり、両方の足の裏でオチンチンを挟みこむ。足裏に挟まれたオチンチンは、そこがまさに意思を持っているかのようにピクピクと動いている。このサディスティックな感覚にぞくぞくする。
「足コキって気持ちいい」
一くんは軽い吐息を漏らしながら、両肘をついた格好で恍惚の表情を浮かべている。その表情を見てる私もうっとりとしてくる。微睡みの中に入っていくような感覚に襲われる。
「ありがとう。」と一くんは言うと、私の右足に頬ずりし、くるぶしに舌を這わせる。
「くるぶしのここがキレイなんだよ…この30の透明感。このツルツルした感じ。好きだな」
一くんは足先を口に咥えたり、ふくらはぎに舌先を這わせながら遊んでいる。
「じゃあ、いいかな?」
そういうと、一くんはテーブルの上に置かれた黒パンストを手に取ると、私の手に巻き付ける。縛られた腕を挙げられると、すぐに脇のくすぐったいところに舌先を這わしてくる。乳房を揉まれる。乳房の大きさに似合わず、大きめなの先端の黒豆は、一くんの舌先の圧力を跳ね返すように固くとがっている。
恥辱的な自分の姿に、さきほどの足コキのときとは正反対のマゾスティックな興奮を覚える。舌先がお腹、おへその下へ下へと降りてきて、私のアソコにゴールする。一くんはパンストの上からアソコをたっぷりと愛撫し始めるや、クラッチの横の柔らかい生地に指をかけると、そこからビリビリとパンストを破る。
「30ぐらいだったら、簡単に破れるな」
破れたパンストの隙間から、愛撫で濡れたピンクの陰部が見える。一くんはクリトリスを指先にとらえると、こねくり始める。
「いつもみたいにして」
一くんにクリトリスをつままれ、こねられると、私の興奮は高まり、快感で身体が痙攣する。
「これがほしくてたまらないのか…欲しいンだろう?」
「ああっ、欲しい!もうきてっ」
一くんは快感の感度を高めた蜜壺の中にオチンチンを挿入していく。少し動かされただけで、私は一気に絶頂に達する。十分に濡れきっているのだろう。挿入されるたびに、蜜壺から溢れる愛液がクチユクチュとした淫靡な水音を奏でる。
「あっ、あ、あ」
「気持ちいい?」
私は気持ちよくても、その快感に耐えながら、というか、声を出すのを我慢することで、快感が増幅される気がしている。そして、たまらなくなったところで、一気に声をあげる。最初は、気持ちいい、という問いかけには、「うん」と軽くうなずくだけだったが、頭の中が白くなりにつれて、私の口から、ヨガリ泣く声が出た。
「あっ、あ、いい、あ、ああっん…ああああ、だめ、いっちゃう」
ビクンと身体が跳ねる。目の前が白くなる感覚に、私は一度、息を止めてオーガニズムの瞬間を堪能する。一くんは私を上にすると、お尻を少しだけ持ち上げて、下からゆっくりとオチンチンを差し込んでいく。私を抱き締めると、その腰の動きを早める。私は一くんの肩を抱きながら、自分で腰を動かす。
何かがシンクロしている。一くんの声が耳元でスローモーションのように聞こえる。また、我に帰ると、今度は一くんは私の上体を半分起こし、私の身体を後方に傾けさせる。性器の擦れ会う部分が丸見えになる。アソコの中に肉棒がずっぽりと埋まってるのが見える。それを見ながら、一くんはクリトリスをこねながら、
「美香…今日の夜は主人とやるのか?」と訊く。
「うん、そうよ。」と掠れ声でうなずくと、
「そうか、やるのか?美香のここが主人のモノを咥えるんだな。今日の夜、ばれないか?」とけしかけてくる。
「あっつ、いやん、そんなこと、今、あっ、言わないで」と私は首をふりながらも、その淫乱な言葉にうっとりとなる。
一くんは私の背中にクッションを重ねると、正常位で挿入する。
「もう、出るよ、いいか、出して、出すぞ、美香」
「あああ、いい、ああ、きて、きて、いっちゃう、いく~。出して、一くん」
私の歓喜の悲鳴が長く部屋の中に響き渡った。こうして、一くんとの初めての会瀬は終わりを迎え、そして、一くんとは長くは続かなかったが、ここからが私と一くんとの快楽の共有の日々の始まりとなった。
(終)
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