駅を出てロータリーを歩き、遥香が入って行った店があった。
それは何の変哲もない只のパチンコ店だった。
俺は「なんだよ…ただパチンコしに来たのかよ…」とガッカリした。
今から遥香を追ってパチンコ店に入り、声を掛けても良かったのだが、もう好奇心も薄れていたし、そもそも俺はパチンコに興味が無かった。
俺は「そうだな…せっかく来たんだからメシでも食って帰るか…」と駅前をフラフラしながら、美味そうな飯屋を探した。
ロータリーの端にある中華屋に入った。
とりあえずビールと定食を注文した。
待ちながら遥香の事を考えた。
遥香がパチンコしてるってちょっとショックだった。
俺は「そう言えば、遥香ってパチンコするんだっけ…?そんな話も聞かないし、そもそも遥香とパチンコが似合わないな…。」
ビールが運ばれてきた。
ビールを飲みながら「あぁ…だからか。職場の皆にバレない様に、こんな離れたパチンコ店に来てんのか。遥香のイメージが壊れちゃうもんな…」
定食が運ばれてきた。
食べ始めた時には、遥香のパチンコの事などもうどうでもよくなっていた。
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