【15】
力強い原井の淫攻に、幸子も間に合わない。
上からボタンを1つ、2つと簡単に外されてしまったのだ。
そこまでくると、原井の視線はあるものを捉えた。
大きくて深い豊乳の谷間が、垣間見えたのだ。
原井は、益々淫攻を強める。
Yシャツを脱がされたら、残るはブラジャーだけだ。
いや、原井にはブラジャー姿だって見せたくない。
幸子は、脱がされない様に必死に抵抗した。
しかし、暴走した淫獣を止める手立てなどあるわけが無い。
原井は業を煮やし、力尽くで脱がそうとした。
何と、残ったYシャツのボタン部位を左右に引きちぎったのだ。
「だっ、駄目っ!!」
『ブチッ!!ブチッ!!』
幸子の悲鳴と、Yシャツのボタンが引きちぎられる音が共鳴した。
そして、またもや原井は刺激的な光景に目を奪われた。
表面にレースが編み込まれ、シルク素材で高級感が漂う濃紺のブラジャー。
肉感的な幸子の豊乳を引き立たせるには、もってこいのブラジャーだろう。
だが、それも幸子の豊乳があってこそだ。
中心に造られた大きな谷間は、幸子の豊乳のボリューム感を顕著に表していた。
この光景に、原井の剛棒も敏感に反応している。
ガチガチに硬直した感触は、密着している幸子の下半身にも伝わった。
こんな異物で犯されたら、一体どうなるのか。
幸子の恐怖心は、どんどん膨れ上がった。
何としてでも、逃げなければいけない。
原井は、そんな幸子の心情に気付く余裕も無かった。
ブラジャーに包まれた豊乳を拝めた事で、早く幸子の衣服を剥いでしまい一糸纏わぬ姿にしたかったのだ。
とはいえ、このままでは埒が明かない。
幸子の抵抗力もなかなか衰えず、苦戦しているのは否めなかった。
相手が女とはいっても年齢は自身の方が上で、長引けば不利になる。
すると、原井は自身の衣服を脱ぎ始めた。
スーツでは動きづらい為、本来の淫獣の姿で幸子を犯すつもりらしい。
幸子の身体を跨いだ状態で原井はスーツ、ネクタイ、Yシャツを一気に脱ぎ捨てた。
更に、年配者が着る様な白いランニングシャツも脱ぐと、上半身が露わになった。
やはり、還暦を過ぎた体は老いを感じさせる。
しかし、股間の盛り上がった物体には淫悪な欲望が詰まっているのだ。
原井は、その剛棒が隠されたズボンも脱ごうとベルトに手を掛けて外そうとした。
だが、原井が僅かに油断した瞬間を幸子は見逃さなかった。
逸る淫欲を抑えきれず、ベルトを外すのに手間取る原井。
そんな時、まだ諦めていない幸子の視線にある光景が写った。
幸子の膝上の丁度いい位置に、原井の股間があったのだ。
起死回生の反撃を閃いた幸子は、身体に力を込めた。
そして、思いっきり足を振り上げると無防備な原井の股間へ強烈な一撃を食らわせたのだ。
「んぐっ!!」
情けない悲鳴を室内に響かせると、原井は床に転げ落ちた。
逃げるなら、今しかない。
幸子は起き上がると、応接室の出入口へ向かった。
とにかく、教習所から出れば逃げ切れる。
残された力を振り絞って、幸子は足を前へ進めた。
しかし、ここで誤算が起きる。
抵抗し続けていた為に、幸子は疲弊していたのだ。
足元がおぼつかず、思い通りに身体が動かない。
それでも、気力だけは失っていなかった。
何とか踏ん張り、目の前の扉へ向かう幸子。
だが、原井の幸子に対する執念はそれを上回っていた。
逃げる幸子の後ろ姿を確認すると、股間の激痛を忘れて立ち上がったのだ。
更に、すぐさま幸子を追い掛けて腕を伸ばした。
原井の伸ばした手は、幸子のスーツとYシャツの襟元を掴んだ。
逃げる幸子と、引き戻す原井。
当然、幸子の衣服は一気にはだけてしまった。
スーツとYシャツが袖まで脱がされ、幸子の豊満な上半身が露わになる。
それでも、幸子は逃げる事を優先した。
上半身がブラジャー1枚だけになったとしても、この地獄から抜け出したかったのだ。
Yシャツの袖ボタンが手首で引っ掛かっていたが、お互い譲らない攻防により勢いよく脱げた。
これで、幸子の豊乳を隠すものは濃紺のブラジャーだけである。
とはいえ、幸子に躊躇する考えは一切無かった。
振り返る事もせず、前だけを見ている。
家族の元へ戻る、幸子の頭の中にあるのはそれだけだ。
しかし、淫獣の執念にはどう足掻いても無駄であった。
原井は、再び淫醜な手を幸子に伸ばしたのだ。
その指に引っ掛かったのは、背中にあるブラジャーのホックだった。
すると、無理やり引き寄せた反動でホックが外れたのである。
幸子にも、ブラジャーから解放された豊乳の感覚は伝わった。
すかさず、ブラジャーを剥ぎ取ろうとする原井。
幸子は、思わず狼狽えた。
逃げるのを先決と考えていても、やはり豊乳を晒したくないと思うのは女の防衛本能なのだろう。
だが、ほんの一瞬の動揺を淫獣は見逃さなかった。
僅かに幸子の動きが止まった瞬間、強引にブラジャーを剥ぎ取ったのだ。
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