【14】
当時は車中という密閉された空間だったとはいえ、白昼の出来事で教習所内に多くの人間が居た。
そのおかげで、すぐに助けを求める事も可能だった。
しかし、今回は助けてくれる者など何処にも居ない。
つまり、このままでは2年前以上の悲惨な現実が待っているのだ。
幸子は、手足をバタつかせて抵抗した。
やはり、逃げるしかない。
こんな男に犯されるという現実を突きつけられると、さすがに気丈な幸子でも耐えられるものではなかった。
とにかく、この場から逃げる。
幸子の頭の中にあるのは、それだけだった。
「幸子、家族よりも自分が大事か!?
全く、母親失格だな!!
まぁ、男を誘惑する下品な女に母親が務まるわけがないか!!
ハァ、ハァ・・・わっ、私の情婦になれっ!!
おっ、お前に相応しい身分だろ!?」
侮辱的で、許しがたい発言である。
ましてや、家族を見捨てるのかという理不尽な言葉に幸子が黙っているはずがなかった。
「ふっ、ふざけないでっ!!
あなたに、家族の事を言われる筋合いは無いわ!!
そっ、それにあなたの言いなりになるぐらいなら死んだ方がマシよっ!!」
追い込まれた状況でも、勝ち気な性格で対抗する幸子。
だが、原井にはただの興奮材料でしかなかった。
「ハァ、ハァ、ハァ・・・なっ、生意気な女め!!
・・・だが、それでこそ張り合いがあるというものだ!!
幸子、やはりお前は私の物にしてやるっ!!」
幸子の首筋に吸い付きながら、鼻息を荒げて叫んだ原井。
すると、いきなり幸子の後頭部を両手で固定する様に掴んだ原井は、すかさず幸子の唇へ自身の不潔な唇を押し付けたのだった。
「ん゛~!!!」
強引な行為に、幸子は対応出来なかった。
何とか離そうと、原井の体を押したり叩いたりするが、唇は密着したまま離れない。
一方、原井にしてみれば絶対に離すわけにはいかなかった。
幸子の程よい量感で柔らかな唇の感触は、絶品だったからだ。
目を閉じ、眉間に皺を寄せて苦しむ幸子の表情も、淫欲を高めるには十分である。
薄目を開け、そんな幸子の様子を視姦しながら原井は堪能した。
『ブチュッ!!ブチュッ!!』
卑猥な淫音と、幸子の漏れ出る悲鳴が響いている。
こんな心地よい感触を味わえるなら、いつまでも続けていられるに違いない。
しかし、どうやら原井の様子だとそうも言ってられない様だ。
何故なら、原井の股間は既に暴発しそうなほど盛り上がっているからである。
大きなテントを張っている様は、まさに剛棒だった。
還暦を過ぎた男の物とは、到底思えない。
全て露わになった剛棒がどんな様相なのか、想像しただけで恐ろしい程だ。
だが、それも結局は幸子の魅惑的な色香がそうさせているのは言うまでもない。
恐らくこのまま唇に吸い付いているだけでも、数分後には果ててしまう。
原井は、先程よりも強引に幸子へ襲い掛かった。
自身の醜穢な舌を無理やり捩じ込ませ、幸子の柔らかく生暖かい舌に絡み付かせる原井。
「ん゛っ!!ん゛っ!!」
いくら逃げても気色悪い舌に執拗に追い掛けられ、幸子の苦しそうな悲鳴が一層増している。
幸子の口内も、言わずもがな絶品だ。
サラサラな唾液を吸い取り、飲み干すだけでも淫欲を抑えるのは困難だった。
次の淫攻に移らなければ、早々に誤爆するのは間違いない。
原井は、名残惜しそうに幸子の唇を解放した。
2人の唇から繋がる淫らで透明な唾液の糸が、濃厚な口付けだったと物語っている。
「ハァ、ハァ、ハァ!!」
両者ともに呼吸を乱しているが、表情は明らかに対照的だった。
幸子の苦悶に満ちた表情に対し、原井は狂気混じりの笑みを浮かべていたのだ。
そんな淫獣が次に狙いを付けたのは、抱き締めた瞬間から感触に酔いしれた豊乳である。
幸子を語る上で、豊乳は絶対に欠かせないものだ。
本人の意思など構わず主張する豊乳は、男達を幾度となく刺激してきた。
幸子の噂がネットで広まった時も、豊乳に執心する者達の間で喝采が起こっていた程だ。
もちろん、今日もボリューム感たっぷりである。
濃紺スーツの上からでも、豊かに張った膨らみの形状がはっきりと確認出来た。
露わになった豊乳は、どんな光景を見せてくれるのか。
幸子の豊乳に釘付けの原井は、勢いよく淫攻を再開した。
抱き締めて拘束していた幸子を、乱暴に突き飛ばした原井。
幸子は、ソファーに押し倒された。
すると、上から覆い被さった原井は幸子の濃紺スーツのボタンに手を掛けたのだ。
幸子もすぐに理解して止めようとしたが、欲情した淫獣の強引な行為に抗えるものではない。
濃紺スーツのボタンはあっという間に外されてしまい、左右に広げると中の白いYシャツが姿を現した。
予想通り、幸子の豊乳によってYシャツが苦しそうに張っている。
当然、原井の淫欲を更に暴れさせた。
次から次へと刺激的な光景が現れ、気持ちが逸らずにはいられない。
原井は、すぐさまYシャツのボタンにも手を掛けて脱がそうとした。
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