「・・・それで・・・そんな理由で由美さんを・・・」
USBを返す・・・そんな理由で呼び出した横山を、連れて行かれた居酒屋のテーブルで睨んだ。
横山はジョッキのビールを飲みながら、俺を見ながらニヤニヤと笑っていた。
「あんな・・・まるで自分の女のように、お前は由美さんを・・・」
「・・・まったく・・・口の悪いガキだ・・・」
横山は5歳も年下の俺が 自分に向かってタメ口をきく姿に文句を言いながら、けれど楽しそうにニヤニヤと笑いながらビールを飲んでいた。
もう少し歳が近かったら逆鱗に触れたのかもしれないが、横山にとって子供すぎる俺がタメ口をきく事よりも、新しくできた『自慢相手』との会話の楽しさの方が勝っているようだった。
もちろんこの店の代金を『USB代』として払わせるつもりなのは分かっていたから、タダ酒とゆう理由も相まって 俺の口調をそれ以上責めたりはしなかった。
「まぁ、自分の女ってゆうか・・・・・とりあえず、言えば何でもしてくれたよ、あの女はな・・・」
「・・・・・」
「いつでも・・・どんな場所でも・・・何でも・・・」
そう言って、またジョッキを口に運んでいった。
俺の目を見ながら、ニヤニヤと笑いながら、喉を鳴らして三杯目のビールを飲み干していく。
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