由美さんは、数万円の『借り』を横山に作りながら、ゆっくりと借金に慣れていった。
この軽薄な男を信用しきっていた。
アルバイトの仕事さえサボる無責任な性格の男を、疑いもせずに依頼し続けた。
まさか横山が『何もしていない』など想像もせず、数秒で考えただろう『報告』を、感情さえしながら聞いていた。
「借金はゆっくり増えていったんだ・・・で、35万だったかな・・・アイツは借金がそんな額になって、初めて後悔してた・・・」
その月は子供の進学が重なり、返済できたのは3万だけだったらしい。
由美さんは自分の返済能力を思い知り、見ていて可哀想になるほど怯えていた・・・らしい。
「待ってやるよって言ったんだ・・・肩を抱き寄せたら震えてた・・・」
横山の顔が、それまでよりも下品な笑顔を浮かべた。
そして「けど『わかるよな?』って言ったら、俯いたまま頷いたんだ・・・」と言って口を押さえた。
肩を揺らし、クックックッ、、、と笑っていた。
その日のアルバイト終わり、横山は由美さんをこの駐車場に連れ出した。
そして一番奥に停めておいた自分の車に連れ込んだ。
後部座席でズボンのベルトを外し、チャックを下ろすのを、由美さんは俯いたまま待っていた。
※元投稿はこちら >>