「なんだ、見たのかよ・・・」
横山は小さく舌打ちをした。
「事務所って事は覗いたのか?・・・ったく、趣味わりーぞ」
面倒くさそうに文句を言った。
けれどその顔は、ニヤニヤと笑っていた。
まるで子供がオモチャを見つけた時のような、楽しそうで意地悪な顔をしていた。
「で?・・・それで、何?」
「何って・・・・」
「言えよ、何かあるんだろ?」
「その・・・どうしてあんな事を・・・?」
俺の質問は、横山にとって少し予想外だったようだ。
眉を上げ、目を見開いていた。
けれどすぐにニヤリと笑い、話し始めた。
「ま、大人の事情だよ、オトナの・・・」
「・・・・・」
何も言えず、何を聞いていいのかもわからず黙っているだけの俺に、横山は次々と話していった。
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