事務所には、俺も何度か入ったことがある。
バイトの面接もここで受けた。
壁の棚には、相変わらずゴチャゴチャと書類が重ねられていた。
机のパソコンは、今日も電源が入れっぱなしだった。
山崎店長の性格を表したような汚い部屋を、蛍光灯の光が煌々と照らしていた。
最初に見えたのは、山崎店長の後ろ姿だった。
3人掛けのソファーに右手を突き、左手は背もたれにかけ、うつ伏せになって腰を振っていた。
大きな腰が動くたびに、その左右で白い足が揺れていた。
醜い顔を汗だくにして、ニヤニヤと笑っていた。
俺は心臓が締め付けられるような気分で、山崎店長の視線の先を見つめていた。
(・・・あぁ・・・そんな・・・・・・由美さん・・・そんな・・・)
茶色い革のソファーの上で、由美さんの体が揺れていた。
山崎の腰が打ち付けられるたび、大きくて白い胸が波打っていた。
(そんな・・・どうして・・・・・・なんで・・・由美さん・・・あぁ・・・)
俺は心の中で叫びながら、物音一つ聞こえない駐車場で窓を覗き込んだまま固まっていた。
山崎店長の激しいピストンに肉の打ち付けられる音を連想させられながら、苦しそうに唇を噛む由美さんを見つめていた。
由美さんは悲しそうな顔で、悔しそうな顔で、歯を食いしばって耐えているように見えた。
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