中島は受験するらしい。
優子には今でも弱いが、しっかりしている。
魅力的な『自分専属の家庭教師』も付いているから、おそらく準備は万端だろう。
その家庭教師は、中島が何かを口に入れ咀嚼しはじめると口を開けた。
190センチ、110キロに育った巨体は、ニヤリと笑いながら、それまで自分が咀嚼していた食べ物を『餌』として与えていた。
紗季は幸せそうに微笑み、中島の唇についた油まで綺麗に平らげていた・・・いや、とゆうか、中島が咀嚼した物以外は絶対に食べなかった。
毎朝毎晩そうして、昼飯は食べないらしい。
「会えない日はどうするの?」とゆう質問に、「食べないよ?」とシンプルに答えた。
その顔は、まるで俺の質問のほうがおかしいと思うほどキョトンとしていた。
しかし俺は疑っている。
紗季は頭のいい女だ・・・勉強ができるとゆう以外の部分でも頭がいい・・・
これは、自分の為であり、また ある種の誘導なのではないか?
紗季は本当にキスが好きだ。
とゆうか、唇に何かが触れるのを異常なほど好んでいる。
そして、中でも中島の唇は、触れると思っただけでイクらしい。
この食事方法は、中島が紗季を虐めているのではなく、紗季が自分を蔑んでいるのではなく、、、もしかして、紗季自身が自分の好きな事を強制的に引き寄せているのではないだろうか・・・?
こうされないと、何も食べない???
自分が強制してると思ってる中島は、その意味を体験で理解しながら、例えば2泊3日の放置などできるだろうか???
腹が減ったろう、会ってやらないと飢えるだろう、、、そう思えば、理由のない日でも会うのではないか???
・・・・・・いや、そこは考えないようにしよう。
とにかく、中島は、とても、すごく、頑張っている。
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